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月性(一八一七~五八)、幕末期の勤皇僧(浄土真宗)。早くから諸国遊歴の旅に出て、多くの詩人や儒者と交わる。真宗の教えをもとにした挙国一致体制の確立を説き、長州藩でもっとも早く討幕論を唱え、吉田松陰にも大きな影響を与えたその波瀾に富んだ足跡を辿る。
第1章 どのような家庭環境、少年時代を送ったのか/第2章 諸国修業の旅/第3章 立志の旅/第4章 学費はどれくらい要したのか/第5章 詩僧にして僧詩を作らず/第6章 真宗僧の政治的進出/第7章 討幕論者月性の登場/第8章 清狂草堂ー時習館の教育/第9章 幕末勤王僧として世に出る/第10章 月性ーどのような人間であったのか/終章 師の衣鉢を受け継いだ人びと
海原徹(ウミハラトオル)
1936年山口県生まれ。京都大学卒、京都大学助教授、同大学教授を経て、1999年京都大学停年退官、名誉教授。京都学園大学学長。教育学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本書は、月性(げっしょう:1817~1858)という吉田松陰に影響を与えた、幕末期の勤皇僧の足跡を研究したものです。
★★★
月性は、次の漢詩を書いたことで知られています。
男児立志出郷関
学若無成不復還
埋骨何期墳墓地
人間到処有青山
最後の行の、「人間到る処青山有り」(じんかんいたるところせいざんあり)は聞いたことがあると思います。
この詩は、「男児出関の詩」と呼ばれることが多いのですが、正しくは「将東遊題壁(まさにとうゆうせんとしてへきにだいす)」というタイトルで、すべて書き下し分にするとこうなるそうです。
男児志を立てて郷関を出ず、学若(も)し成る無くんば復(ま)た還らず。
骨を埋むる何ぞ期せんや墳墓(ふんぼ)の地、人間到る処青山有り
無名の若者が志を立てて故郷を後にし、身を立てて名を揚げなければ再びこの地を踏ないという決心をするという詩です。
骨を埋める地をどうして決めなければならないのだろう、世の中にはどこにだって自分の骨を埋めるくらいの青々とした山はあるのだからと、「弱気になるな。くじけるな」と自分の気持ちを奮い立たせているところが良いです。
昔からこの漢詩が好きだったのですが、作者の名前を知ったのはつい先日で、興味をもって読みました。
正直に言って、42歳という若さで亡くなった月性ですから、この漢詩の他に取り立ててすごいエピソードがあるわけではありませんが、逆に言って、この漢詩が奇兵隊をいかに奮い立たせたかと考えると言葉のチカラというものを感じます。
★★★
4月は、学年が上がったり、就職したり、職場が変わったりといろいろ大変ですが「人間到る処青山有り」という気概で乗り切っていきましょう。
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