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桂米朝の落語は、速記、本人執筆による論文、エッセイが数多く刊行されている。それらは落語という芸能全体について後世に遺される貴重な資料となっている。筆者は中学生のころラジオ番組のリスナーとして米朝と出会い、その後、門人の桂枝雀に台本を提供したことから、米朝からも親しく教えを受ける機会を得た。「桂米朝落語研究会」の反省会、米朝が一門の落語を聞いた後、丁寧にダメ出しをしていた場などにも同席、教えの一部を垣間見、ノート10冊に書き留めた。上方落語中興の祖・桂米朝の芸談、ネタや本人にまつわるエピソード、古い芸人たちの思い出話などを、演題解説とともにつづる。また米朝の、活字、音源、映像についての莫大な資料情報も掲載。
第1章 米朝精選40席ー演題別につづる舞台裏噺(足上がり/愛宕山/池田の猪買い/一文笛/稲荷俥 ほか)/第2章 活字と音と映像と
小佐田定雄(オサダサダオ)
落語作家。1952年、大阪市生まれ。77年に桂枝雀に新作落語『幽霊の辻』を書いたのを手始めに、落語の新作や改作、滅んでいた噺の復活などを手がける。これまでに書いた新作落語台本は二百席を超えた。95年に第1回大阪舞台芸術賞奨励賞を受賞。近年は狂言や文楽の台本も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
枝雀さんとの逸話を収集した前作も中々興味深いものでしたが、米朝師匠の話しは全く違う世界を観ることができて、その内容を、したり顔で人に話したくなるものです。米朝さんの世界、師匠の先代米團治師からの継承も結構あるんだと実感するエピソードも満載です。
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上方落語復興の四天王の一人桂米朝師匠について、他の本にも書かれている米朝落語の奥深さが垣間見えるエピソードも見られます。そのようなエピソードはほんの一握りの量で、戦後の日本の社会情勢、終戦直後の日本人の生活、今に続く戦前からの文化、今は途絶えた生活習慣や文化などが縦糸横糸として織り込まれた、著者の小佐田氏とともに米朝落語内願する文化論を堪能できます。
0人が参考になったと回答
米朝一門と大変親しい著者ですので、安心して読めました。枝雀、吉朝が師匠より先立たれたのは、かえすがえす師匠はもとより、上方落語にとっても大きな痛手であったとひしひしと伝わってきます。
ただ、ひとつ残念なのは、米朝精選40席の目次の掲載ですが、各演目の掲載ページがありません。いちいち捜さなくてはならないので、とっても不親切です。よって評価もマイナス2ポイントの3点です。
0人が参考になったと回答
SNSで紹介されていたので目に付いた本です。
私は「落語」は結構好きな方で、その中でも「三代目桂米朝」師匠はお気に入りの噺家さんの一人です。
本書は、米朝師匠にまつわる数々のエピソードを記したものですが、著者が落語作家として米朝師匠、枝雀師匠の近くで活躍されていた小佐田定雄さんによるだけあって、とても興味深い話が満載でした。
落語作家である著者が、米朝落語の中から精選した40席について、裏話、エピソード、思い出話を交えて語る。
高津の富、鹿政談、地獄八景亡者戯、百年目、しまつの極意など、聞いたことのある作品もあったが、怪談、艶ばなし、歌舞伎がかった作品など、ジャンルの広さに驚いた。
スカタンな人物の馬鹿話が落語の醍醐味かと思っていた自分の浅はかさを思い知らされた。
ただ、この世界には、独特の用語や専門的解釈があり、それに関する記述に関して、理解するには少し距離感があった。
落語は
むろん 語る人があり
それを 聴く人があって
初めて成り立つ
芸能です
優れた聴き手でもあり
優れた書き手でもある
小佐田さんが
紹介してくださる
米朝落語の裏話
また 一つ
聴き手の奥行きを
拡げるヒントを
いただいたような気がします
また
寄席通いに
拍車がかかりそうです
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