半生の情熱を傾け「源氏物語」全五十四帖の完訳をなし遂げた著者が、訳業のかたわらに書き留めた源氏への愛とその魅力を収める「源氏物語」体験の全貌。空蝉に作者・紫式部の自画像を読み取り、宇治十帖に独自の評価を述べるなど、著者ならではの着眼で問題を提起し、さらに、人間の生きざまの哀しさ、宿命の不可思議さを綴る。「源氏物語」への理解と興味をいっそう深める随想集。
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円地文子 「 源氏物語 私見 」 源氏物語論。
俗な源氏物語論とは違い、源氏物語の古典性(なぜ読み継がれるか)、文学性(男女の性を超えた 人間的テーマは何か)が よくわかる。
*源氏物語は女性文学か *六条御息所 論 *源氏物語の体系分類の整理 *西鶴文学との違い は秀逸
源氏物語 正篇を 33帖 藤裏葉までを1部、34帖 若菜から2部と区分し、1部を源氏に愛し愛された女性達の曼荼羅図とした。宇治十帖はあまり評価していない様子
著者の源氏物語論
*光源氏という光が中心→女性達が一つ一つ違う色香
*源氏物語=忍ぶ恋の物語→源氏の青年期に夕顔、成年期に玉鬘、晩年に女三宮
*源氏物語の本流=紫の物語(藤壺→紫の上→女三宮)
*源氏にとって永遠の女性=六条御息所と藤壺
六条御息所
*源氏の息苦しさは 御息所に対する畏怖
*御息所の強い自我→憑霊的なものに発展
*御息所=強い不協和音→源氏物語のシンフォニー
一時古典にハマり、読み漁った。今はちょっと興味が薄れている状態なので、地元の図書館へ寄贈。2006.9.18
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