1,760円(税込)送料無料
この商品が関連するクーポン・キャンペーンがあります(10件)開催中のキャンペーンをもっと見る
※エントリー必要の有無や実施期間等の各種詳細条件は、必ず各説明頁でご確認ください。
火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ。つづく二度の探検隊も同じ運命をたどる。それでも人類は怒涛のように火星へと押し寄せた。やがて火星には地球人の町がつぎつぎに建設され、いっぽう火星人は…幻想の魔術師が、火星を舞台にオムニバス短篇で抒情豊かに謳いあげたSF史上に燦然と輝く永遠の記念碑。著者の序文と2短篇を新たに加えた新版登場。
ブラッドベリ,レイ(Bradbury,Ray)
1920年、イリノイ州生まれ。1947年に最初の短篇集『黒いカーニバル』が刊行された
小笠原豊樹(オガサワラトヨキ)
1932年生、詩人、ロシア文学研究家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ブラッドベリ独特の雰囲気を持つ作品です。さすが叙情豊かに火星の移ろいを表現しています。
0人が参考になったと回答
何度読み返しても面白みが尽きない名作
レイ・ブラッドベリの名作SF『火星年代記』の“新版”である。
何が新版かというと、目次を見れば分かるが、1999年スタートだった年代記が2030年スタートに変わっている。それだけでなく、いくつかの短編が追加になった。もちろん新訳は読みやすくなり、活字は大きくなり、少年時代にレイ・ブラッドベリに魅せられた我々も老眼で再び名作を楽しむことができるという仕組みだ。
21世紀に入り、レイ・ブラッドベリ自らが改訂した、最新で最後の『火星年代記』である。
最初に『火星年代記』を呼んだのは35年前のこと。その直後、アイザック・アシモフ『銀河帝国の興亡』シリーズを読む。『銀河帝国の興亡』が『ローマ帝国衰亡史』をオマージュしているように、火星年代記はアメリカ開拓史を彷彿とさせる。
では、本書は歴史書か。いや、違う。とはいえ、純粋なSFではない。ファンタジーでもないし、風刺小説でもない。
もう、レイ・ブラッドベリの世界としか言いようがない。
『火星年代記』が名作であるとする私なりの理由は、本書は、読んだ人の年齢や経験に応じて、その感想が千変万化することである。
私が最初に読んだときは、これはスペースオペラだと感じた。本書には派手な戦闘シーンがあるわけではないが、火星人と地球人の戦いは、幼い頃に読んだE・E・スミス『レンズマン』シリーズを想起させた。
大学生の時に読み返したとき、本書は風刺小説だと感じた。エドガー・アラン・ポーやラヴクラフトを読み、体制に胡散臭さを感じていた私は、『第二のアッシャー邸』に涙したものである。
そして、わが子が大学生になろうとしている今、再び読み返してみると、これは家族の愛を描いた小説であり、生命の普遍性を謳う人間ドラマであると感じる。『長の年月』で、製造者の家族の生き写しとしてつくられたロボットたちが、にっこり笑って破壊者に対応する。破壊者は思わず、「ああ、あの連中を破壊したら殺人です!」(374ページ)と逃げ出す。だが本編には、ロボットという言葉も、アンドロイドという言葉も登場しない。これが「レイ・ブラッドベリの世界」なのである。
何度読み返しても面白みが尽きない――これこそ小説の真骨頂ではないか。
というわけで、本書は定本として、本棚のいつでも取り出せる位置に置かれることを、強くお勧めする。ページが手垢で黒くなるまで、何度でも読み返そう。
0人が参考になったと回答
懐かしい^^;
僕がこの小説を初めて読んだのは高校生の時、今僕は43歳^^;
当時読んで面白かったので、又買った訳だ^^;
当時は図書館から借りて読んだのだが、今回は買った^^;
昔読んだ小説などは再度買った方がよい^^;
今回は装丁も新しく新版なので、中身が楽しみだ^^;
0人が参考になったと回答
ランキング情報がありません。
ランキング情報がありません。
※1時間ごとに更新
村上 春樹
990円(税込)
村上 春樹
935円(税込)
東野 圭吾
1,078円(税込)
東野 圭吾
990円(税込)
梯 久美子
770円(税込)