1,650円(税込)
この商品が関連するクーポン・キャンペーンがあります(1件)開催中のキャンペーンをもっと見る
※エントリー必要の有無や実施期間等の各種詳細条件は、必ず各説明頁でご確認ください。
18世紀英国ゴシック小説は、フェイク精神、心霊主義、疑似科学、進化論・退化論、観相学・骨相学、セクソロジー、変態性欲と、あらゆる思想・学問を吸収し、日本へと渡ってきた。黒岩涙香に始まり、江戸川乱歩、横溝正史を経て、綾辻行人、京極夏彦へーー怪異猟奇を孕んだ日本ミステリーの成立を解き明かす、異端の文化史。
欧米から日本に至るミステリーの系譜。
オカルト、エログロ、ゴシック、擬似科学、変態性欲などを切り口に、次々と書名を挙げつつ展開される博覧強記の面白さ。どれもこれも読みたくなる。
広義のミステリを扱うので、エンタメ小説の流れが見て取れます。
タイトル通り「ミステリー全史」にはなってるんだけど、「怪異猟奇」という文字に期待して読むとちょっと違うかなあと。さすがその道の専門家だけあってゴシック小説の始祖『オトラントの城』から始まる小説史の流れを当時の思想宗教なども絡めてわかりやすく解説してくれる。大まかに前半が西洋小説史で後半が19〜20世紀初めの日本の探偵小説(幻想小説)史といったところ。ただ、なんというか、まるで講義を聴いてるような感じで、個人的にはお勉強感が強かった。特に期待したエログロ小説に触れた紙幅がさほどなかったのが残念。まあ風間氏もおっしゃる通り美女の切断死体がほとんどだったのだろうけど。作品のあらすじについて触れている部分があまりないのでブックガイド的なものを期待すると肩透かしを喰らいます。
【目次】
第一章 ゴシックこそがミステリーの源流
第二章 恐怖の二つのタイプ
第三章 ポーとセンセーション・ノベル
第四章 スピリチュアリズムとオカルト探偵
第五章 ドイル、そしてフロイトへ
第六章 内なる獣人、吸血鬼、火星人
第七章 黒岩涙香と翻案小説
第八章 ホームズとルパン、そして捕物帖
第九章 日本SFの始祖、押川春浪と武侠冒険小説
第十章 文豪たちの探偵小説
第十一章 雑誌「新青年」と江戸川乱歩、そして〈変態〉
第十二章 乱歩とエログロ・ナンセンスの時代
第十三章 探偵小説から推理小説、そしてミステリーへ
第十四章 〈新本格〉の登場、時代はパラミステリーへ?
参考文献、人名・作品名索引つき
怪異猟奇ミステリの文学史。古い時代から連綿と受け継がれてきたミステリの歴史ですが。結局のところ、結論はこれに尽きるのかも。
「純文学以外の面白小説はみな探偵小説のひとくくり」
なんだかんだいっても、とにかくミステリはおもしろい。それに尽きます。
ランキング情報がありません。
ランキング情報がありません。
電子書籍のお得なキャンペーンを期間限定で開催中。お見逃しなく!
※1時間ごとに更新
大白蓮華編集部
224円(税込)
金子 裕介
710円(税込)
金子 裕介
710円(税込)
金子 裕介
710円(税込)
講談社
3,080円(税込)