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平安後期から戦国時代にかけて、政治・社会の中心にいた中世武士。日常的に戦闘や殺生を繰り返していた彼らのメンタリティーは、『葉隠』『武士道』で描かれた江戸時代のサラリーマン的な武士のものとはまったく異なっていた。史料に残された名言、暴言、失言を手がかりに、知られざる中世武士の本質を読みとく画期的論考。
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呉座勇一氏の本は4冊目。本書は歴史上の人物が放ったとされる名言、名ぜりふを読み解き、その言葉を分析することから当時の社会状況におけるその人物の身の処し方を考察しそのメンタリティーの一端に迫る論考である。一読後、印象に残ったのは関ケ原の戦いにおける場面である。徳川家康が関ケ原の戦いにおいて小早川秀秋が西軍を裏切り東軍に加勢する手筈となっていたのに戦況を眺めるだけでなかなか動こうとしなかったのに業を煮やして鉄砲を撃ちかけるという奇策を用いた。このことで恐怖した秀秋が裏切りを決意し、動いたという逸話がある。いわゆる「問鉄砲」といわれる逸話だ。しかし呉座氏はこの説を否定する。信頼できる一次史料から東軍は最初から一貫して優勢であり、小早川は早い段階で裏切った、と書いてあるそうだ。西軍の攻勢を受けて東軍が苦境に陥ったという話そのものが、後世の脚色で、実際には小早川がどちらにつくか迷う局面はなかった、という。このように日本史で俗にいわれていることは歴史ファンタジーである場合が多くあり実際の史実とは異なる。史実と後世の創作(二次史料)である歴史ファンタジーを峻別して考えなければならない。そのためにはきちんとした一次史料をもとにして書かれているかが重要になってきそうだ。詳細→
https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34404.html
武士の名ゼリフに関しての連載をベースにしていて、そこから武士の価値観を見出すことができるのではないかとの気付きがこのタイトルになっているので、タイトルから想像する内容とはかなり違った。でも最近の研究の成果を取り込んでわかりやすく書いているので勉強になったし面白かった。源義家から始まり、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代、安土桃山時代の武士や武士を評した公家などの名ゼリフを取り上げている。終わりにあったような当時の武士の価値観は、すでに菅野覚明さんの本とかで目にしてたのでそんなに新しい感じはなかった。
序文を読み流したため、本書が良くある歴史人物の
名言集から導く歴史テーマの解説と思い退屈気味に
時間をかけて(飽きて)読んだが、最終章を読んで
言葉(虚実併せて)から内面を問う武士の本質を紐
解く一書だと分かる
昨日知った藤木久志先生が説く「自立の村」に通じ
る自立救済が中世初期の武士の発想の根源だったが
やがて暴力の社会にも秩序が生まれ「喧嘩両成敗」
という「秩序」らしき慣習になり、戦国大名という
組織が利用して戦の世のルールとなる
やられたらやり返すが家臣たちの中で乱発すること
は組織崩壊になるので、理由の如何を問わず喧嘩を
したら双方死をもって償う、(自力救済)報復を我
慢して仰いだ者に勝訴という利益も与える(´・ω・`)
この感覚を知ったのは時代を理解するのに有難い
(清水克行先生の喧嘩両成敗の誕生読んだのにw)
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