737円(税込)
千二百年もの間、日本に銀をもたらし近代鉱業の中心となった生野銀山。その但馬の地に生まれつき、明治の時代を生きた三人の女がいた。東京帰りで名士の娘、咲耶子。町一番の美貌で芸妓の芳野。気立てがよく真っ直ぐな女中の志真。彼女たちの胸の中には、生涯忘れられない男として刻まれた、孤独な坑夫、雷太──。激動の変革期、恋と夢に魂を燃やした、名もなき人々の感動大河ロマン。
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息が苦しくなるような描写が繰り返されるのを、一気に読了。
雷太が悩む貧困という社会悪。
若いころ、父のいない友人に、自分の父をあげることはできない、なら、どうしたら友人を救えるのか…?と悩み、福祉を学ぼうと進路を決めたことを思い出した。
これから、きっと雷太はたくさんのことを知り、知恵を貯めていくに違いないと期待して、下巻に進みたい。
読み始めは少年達を含めた若者の成長の物語と思ったが、3人の女性の生き方を描くもののようだった。
明治の時代に女学校から果ては東京まで勉強に出た金持ちの家の女性、男親に死なれて芸妓になった女性、お手伝いながら健気に生きる女性。(上)では、意に染まぬ結婚や町の有力者に無理矢理に落籍される芸妓とか不安な形で終わる。その女性達の心の中心にいるのが坑夫の雷太。(下)では、どのような結末を迎えるのか見当が付きにくい。読むのが怖いような・・?
2018年4月22日、読み始め。
2018年5月4日、読了。
読み応えのある内容であった。
明治時代から戦前位にかけての、庶民の生活を舞台にした内容の本は、好きである。
自分にとっての読書は、ある意味、現実逃避であるので、今の時代を舞台にしていると現実的すぎる。かといって、あまり古いとわかりにくい。
そういった意味では、この作品は良い。
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