親の介護に必要な額が3000万円!? 準備すべき自分の老後資金は2000万!? わずかな年金だって破綻したらどうする!? 増えない貯金、揉める相続、かさむ医療費……その心配、本当にするべきなのでしょうか。不安になるのは知らないからです。知って備えて安心すれば、豊かな老後が待っています。家計の専門家が基礎の基礎から教える「老後不安のなくし方」。
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萩原女史により書かれた、自分及び親の老後についてどのように考えて準備をすべきかについて解説された本です。想定される読者層は、40代から50代前半向けのようで、私のように60歳を迎えてしまった人間には少し手遅れの部分もあるかもしれませんが「このようなことをやってきましたよね?」と確認されているようなつもりで、この本を読みました。
自分の老後のみについて書かれた本はありますが、その前に「自分の親の老後をどうするか」という問題に向き合わなければならないので、親及び自分の老後をどのように考えるべきかについて重要な指針を与えてくれています。
私が社会人になった平成初期と比べて平均寿命が長くなったのは、喜ばしいことですが、そのために「それまでの認識」を変えなければならない点も数多くあることを認識しました。
以下は気になったポイントです。
・親の老後を無事に乗り切れる戦略が立てられれば、いずれくる自分の老後についても具体的なビジョンが描けるはずで、自分の老後に対する不安も和らぐ(p5)
・遺言書に記載のない子供でも、相続する権利があれば「遺留分」は請求できる。できるのは、配偶者・子(子が死亡している場合は孫)・両親(死亡している場合には、祖父母)、兄弟姉妹は直径ではないので、遺言書の内容にどんなに不満があっても遺留分は認められない。相続放棄をした人もできない(p45)
・高額療養費制度とは、かかった医療費が一定額を超えてら、超えた分を払い戻ししてくれる制度、年収370−770万円の人なら3割負担で30万円の場合、実際の負担額は9万円程度(p769
・墓仕舞いをするには、墓地埋葬法に基づいて行政手続きをする必要がある、遺骨の移転先の受け入れ証明書、墓の改葬許可申請書、埋葬証明書を、現在の墓を管轄している自治体に提出し、改葬許可を得る。檀家を離れるための「離断料」も必要、相場は3−10万円程度。20−40万円の一律料金で代行してくれる業者もいる(p83)
・介護にかかった費用は、平均581万円(一時的費用:74、月々:8.3万円)介護期間は61ヶ月程度(p90)年収770万円以下ならば、世帯で月4万4000円を超える分はかからないようになっている(p93)
・2019年4月から、有給休暇は働く人の「権利」から「義務」になった、有給休暇を年間10日以上とる権利がある人に、年間5日以上の休みを取らせないと、雇う側は働く人一人につき、30万円以下の罰金を支払わなくてはならない、(p97)
・親子で作るエンディングノート(SBクリエイティブ)は、子供が親の話を聞いて書き込んでいくノートである(p107)
・金融機関に対する預貯金請求権(債権)は、5年で消滅する(p124)
・1941年に労働者年金保険制度が創設され、工場で働く人を対象に現在の厚生年金のもととなる年金制度ができた、この時の男性の受給年齢は55歳、1944年には女性にも拡大した。戦後、1954年、年金の支給開始年齢が55から60歳に引き上げられ(男性)1985年改定で、65歳となった(p136)移行期間は、約30年間かかっている(p144)
・健康保険は、2022年10月からは従業員101人以上の企業に勤めるパートにも会社の社会保険への加入が義務付けられ、2024年10月からは、51人以上までが対象となる。これにより、年金財政は好転が見込まれる(p140)
・投資をする前にやっておくべきことは、1)借金を返し終わる(金利の高いものから、住宅ローンまで)、2)年収の2倍程度の貯金(p155)
・様々な制度を利用して、スキル武装をすべき、一般教育訓練給付制度、特定一般教育訓練給付制度、専門実践教育訓練給付制度など(p175)
・老後にやってはいけないこと、1)退職金や親族からお金を借りて帰郷すること、借りるなら審査の厳しい、日本政策金融公庫から、2)海外移住、したい場合にはまず長期滞在をしてから、国内移住も検討してみる、3)長期の投資信託(p187)
・昭和の終わり頃、多くの子どもが大学への進学を望み大学が足りなくなった、平成の30年間に大学は300増えて、800校以上となったが、その後少子化の影響で、すでに200校以上が定員割れとなっている、これと同じようなことが介護施設でも起きる可能性がある(p208)医師や看護師も同様(p210)
・働くのに、国籍も年齢も永別も学歴も位関係ありません、必要とされるのは、求められるスキルがあるかどうか。クラウドワークス、ランサーズ、など、同じようなマッチングサイトが多数あり急成長している。(p220)
2024年6月5日読破
2024年6月5日作成
老後を心配することより、今なんだな。はっきりとは書かれないけれど、これ以上搾取されますか?ってことなんだろう。
第1部 親の老後―そんなに心配いりません(親は、意外にお金持ち;親のお金を守りましょう;親が元気なうちに相談しましょう;親の介護は心配しない;他)
第2部 自分の老後―30年後はこうなっている(まずは年金を知りましょう;「現役」のあいだにやっておきましょう「老後」のためにはおやめなさい;老後資金はいくら必要でしょう?劇的に変わる「あなた」の老後
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