五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵ーー。奪われた人生を取り戻すため、わたしは今、あの場所に向かう(「楽園」)。思い出すのはいつも、最後に見たあの人の顔、取り消せない自分の言葉、守れなかった小さな命。あの日に今も、囚われている(「約束」)。誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島。ここからまた、物語は動き始める。喪失と再生を描く号泣ミステリー。(解説・中江有里)
久しぶりに湊かなえさんの本を購入。湊かなえさんの本は「ドロドロ」した「重い」内容が多いと個人的には思っていたのですが、今回は想像していたほどでは有りませんでした。家族がテレビ見ている横で読んでいても、面白くってテレビそっちのけで読んでいました。
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さすが湊さん!という印象。一気に読みました。登場人物それぞれに阪神淡路大震災にまつわる「想い」があり、心模様が丁寧に描かれていると思います。
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湊かなえ先生の主題があって、それに対する裏側がちょっとずつ見えていくっていう展開が大好き。
尚美さんのサイドストーリーもあると思ったのに無かったのが意外だったかも
南の島トンガの白い砂浜、青い海、綺麗な風景とは対照的な心に傷を負った主人公たち
震災の経験者たちだったのを知り、暗い展開を読み進めていくのは辛かった
トンガの人たちは、熱心なクリスチャンで1日3回も祈るのは故人の為でなく、死後イエス様ときちんと話ができるように練習しているという内容には衝撃だった、日本とはかなり価値観が違う
最後の絶唱は湊かなえさん自身が主人公と知り、実体験だと、そしてマリエ、理恵子、杏子花恋親子のモデルになった人たちとお会いすることができたとある
どれも実話が元になっていると知り、震災の描写も具体的で真に迫るものがあったのも納得
そしてトンガの人たちが、傷を抱えた主人公たちを暖かく迎えて、癒してくれたことで、素晴らしい国があるとこの小説を読めて知れた
2025.02.10
震災の話。
誰も悪くないのに、どうしようもなく辛くなるからあんまり得意ではなくて、読んでて辛いし苦しかったけど、絶唱がなんかすごく刺さった。
上手く言葉に表せないけど、1人の人としての湊かなえさんをすごく感じれてよかった。
まさか最後の主人公が湊さんだったなんて…。
正確には実話を元にした。くらいだと思うけど。
鳥肌だった。
途中では、祈るのは亡くなった人と話すためじゃなくて自分が死んだ後神様と話すためみたいな感じだったのに、最後の絶唱で、尚美さんが主人公に、祈るのは亡くなった人と話すためって言ってたことだけが謎。
誰か解説してください。
私の浅はかな思考力ではわからない。
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