タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺めるというユニークな発想の『笑うな』。夫の目前で妻を強姦する制服警官のニューロイックな心理『傷ついたのは誰の心』。空飛ぶ円盤と遭遇したSF作家の狼狽ぶりをシニカルに捉えた『ベムたちの消えた夜』。ほかに『赤いライオン』『猫と真珠湾』『血みどろウサギ』など、スラップスティックでブラックな味のショート・ショート34編。
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表題作「笑うな」を筆頭に、ブラックコメディや不条理、ドタバタなどユーモア色強めの短編集。
「廃墟」と「会いたい」が非常によかった。「廃墟」は筒井らしい不謹慎な笑いで爆笑。「会いたい」はポエミーで幻想的、あまりにも美しい。
もっとも、残念ながらそのほかの作品は特に刺さらず。シュールすぎて何が面白いのか分かんないのとかも結構あった。
「百年の孤独」の解説が筒井氏で、久しぶりにあの文体に接して、やはり久しぶりに再読した次第です。
高校時代、相当沼にハマり、新潮文庫を買い漁り読み漁り…その中でも大好きだった「男たちのかいた絵」「俗物図鑑」七瀬シリーズ…そしてこの、「笑うな」。
やっぱり好きですね。
このショートショート集の中でも好きなのが、表題作の「笑うな」、「トーチカ」「産気」「流行」。「傷ついたのは誰の心」は、あらためて読むと筒井版「藪の中」ですね。
何でしょう、この独特のユーモア。やっぱり好きだなあ。
この本、一生手放せません。
昔から大好きな筒井先生の短編集。
今自分がどこにいるか分からなくなって足元がぐらつくような不思議な感覚を与えてくる同氏の作品が好きですが、ショートショートでは少し幅が狭いのか。数作目を引くものはあり、らしさをしっかり感じた。
筒井先生の入り口としては良い、のかもしれない。
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