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出自に関係なく、人は自らの努力と才能で成功できるーー能力主義(メリトクラシー)の夢は残酷な自己責任論と表裏一体であり、「勝者」と「敗者」の間に未曾有の分断をもたらしている。この難題に解決策はあるのか? ハーバード大の超人気教授の新たなる主著
「努力と才能で、人は誰でも成功できる」この考え方に潜む問題が見抜けますか?100万部突破『これからの「正義」の話をしよう』から11年ー格差と分断の根源に斬りこむ、ハーバード大学哲学教授の新たなる主著。
序論ー入学すること/第1章 勝者と敗者/第2章 「偉大なのは善良だから」-能力の道徳の簡単な歴史/第3章 出世のレトリック/第4章 学歴偏重主義ー何より受け入れがたい偏見/第5章 成功の倫理学/第6章 選別装置/第7章 労働を承認する/結論ー能力と共通善
サンデル,マイケル(Sandel,Michael J.)
1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズム(共同体主義)の代表的論者として知られる。類まれなる講義の名手としても著名で、中でもハーバード大学の学部科目“Justice(正義)”は延べ14,000人を超す履修者数を記録。あまりの人気ぶりに、同大は建学以来初めて講義を一般公開することを決定。日本ではNHK教育テレビ(現Eテレ)で『ハーバード白熱教室』(全12回)として放送されている。著書『これからの「正義」の話をしよう』は世界各国で大ベストセラーとなり、日本でも累計100万部を突破した。2018年10月、スペインの皇太子が主催するアストゥリアス皇太子賞の社会科学部門を受賞した
鬼澤忍(オニザワシノブ)
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
能力主義とは、何の能力を指しているのか?と何かふにおちなかったが、meritは、能力と訳されているが、実は能力よりは、功績の方が英語の原理に即しているとの事。功績主義と置き換えると、理解できる。平等とは機会の平等なのか、何の平等を目指しているのか? 平等は何を指すのか曖昧な印象だった。
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難しい。難しいけれど、面白い。
ちゃんと読み取れているか不安だけれど、なかなか今持っている価値観を見直させてもらった。
当たり前に、実力で叶う社会が良いと思っていたけれど、そこに隠れている差別感覚までは気がつかなかった。だから、当たり前に、できない人を差別していたのかと、単純に感じられた。
本当は、もっと深いところを説いているのだろうけれど、ザッと読んだだけでは、自分には難しかった。
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昔話題になり印象に残っている上野千鶴子さんの東大挨拶を思い出した。自分は『持っている側』ではないと謙遜のように思ってしまうけど、そういうのは謙遜ではない。努力した結果手にしたと思い込んでるけど、それだけではない。図書館で借りたけど手元に置いておきたいと思ったのだった。折を見て。
「ある才能を持っていること(あるいは持っていないこと)は、本当にわれわれ自身の手柄(あるいは落ち度)だろうか」
いかに世の中の制度や理屈が能力を持つものからの視点で組立てられていることか...。
能力主義は能力を持たないものへの深刻な差別を生んでいます。
「努力が足りないんだよ」という人がよくいますが、努力して成功できるのも結局、能力がある人なんですよね。
アメリカでも(政治・人権・経済等で)深刻な社会の分断が起きていて、その始まりは、「実力主義的な成功」によるものだと本書では指摘しています。
私たちは、能力主義の原則により忠実に生きる事よりも、選別や競争を超えた共通善を追求するべきだとの主張に、僕も同感です。
日本でも、勝間和代のように「やればできる」とか、ホリエモンのように自分が頭の良い事を、環境や世の中がたまたま評価する才能を持って生まれたことに感謝せず、社会的な弱者をたたく人たちが大勢いますが、彼らは、社会的絆と総意の敬意が共通善を作り出すことを理解すべきだと思います。
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