693円(税込)
ロチェスター氏との結婚式の日、式場では意外な真実が暴露される。不気味な女の哄笑、引き裂かれたベール……。狂った彼の妻の仕業だった。屋敷を逃げだし荒野をさ迷うジェーンは牧師の家族に救われるが、ある晩、闇の中から彼の呼ぶ声を聞く。その声に導かれて戻ったジェーンは、失明し不自由な身となった彼と再会し、結ばれる。
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1847年出版の本を、これだけ楽しく、思慮深く読めるとは。多くの女性は、激しい共感を持って読める文学ではないかと思う。これほど心の内を的確に、美しい言い回しで表現出来るのだなぁと発見でもあり、哲学的に納得する箇所も少なくなく、作品世界に没頭できて、良い読書体験だった。ただの恋愛小説と侮るなかれ。今よりずっとずっと女性の人生が檻に囲われていた時代に、女性の能力と意志を力強く社会に主張した作品でもある。先達に感謝!
古い作品にありがちな堅い翻訳でもなく、大変読みやすかった。他の翻訳では冒頭で挫けそうだったので、大久保氏の翻訳がおすすめです。
イギリス的なシビアな価値観、英国社会の持つ心地よい勤勉さに触れたい人も楽しめると思います。
ロチェスター氏の運命は最後に救いはあるけど悲劇的。幸せになるには、素直さと正直さが大事だと伝えていると思う。意地や外聞やプライドより本当に自分が求めるものに正直に、素直に従うことが幸せになるのだと。
下巻の展開はまるでジェットコースターと言うべきか展開がどんどん変わっていった。読み物として、とてもエンタメ性に富んでいて面白いと思う。しかもラブストーリー。今でも名作と呼ばれている理由がよくわかる。ヒロインが強い女性、独立心のある女性と言う意味でも、進歩的な本だったんだと思う。
ジェーン・エアという女性が両親を早くに失って、少女から娘へ他人の中で苦労して成長する物語。
豪壮な館での家庭教師、ロチェスターというミステリアスな館主とのロマンス、手に汗握る展開、そして幸せに…というのが10代のころの読後感。読書録を見るともう一度再読しているらしいのだが、その感想は忘却の彼方…というわけで。
今回、じっくり読んでこんな小説だったのか!と驚いた。
まず、ヒロインの性格が秘めた情熱からはほど遠い、たおやかなものではない。恋する城主ロチェスターもものすごく嫌なやつ、そして極めつけは、荒野をさまようジェーンを助けた青年牧師セント・ジョンの性格も自己主張の強い策謀たけた嫌らしいやつ。
なんてこと!主要登場人物全員に寄り添えないではないか。人物たちが美男美女ならぬはいい、けれど各々の性格の我執、ぶつかり合いがすさまじくて、なんとも辟易するくらいだ。
と、違う印象に驚きながらも、長大な、ののしりあいのような会話が続くその内容は、作者ブロンテの18世紀ならではの、女性の自己確立への意気込みがひしひしと迫ってくるものなのだ。自己確立、自立ということは強い意志の現れ、それとブロンテさんの作家魂が加わったのだと思う。
さて、200年後のいまはどうなのか?ガラスの天井はつき破れていない。
読み継がれる名作ゆえん。
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