605円(税込)
みずからの置かれた状況を冷静に把握し、果たすべき役割を完璧に遂行する。しかも皮相で浅薄な価値観に捉われることなく、すべてを醒めた眼で、相対的に見ることができる人間ーーそれが行動的ペシミスト。「声なき少数派」である彼らの代表として、大声でまかりとおっている「多数派」の「正義」を排し、その真髄と美学を、イタリア・フィレンツェで綴ったメッセージが本書である。
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クルーズ旅行の前に「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」を読み、クルーズ旅行後に調布図書館から借りて読んだ。
【Amazon紹介文】
声なき声を大切にしない国に、未来なんてない。
多数派の「正義」を疑う、珠玉のエッセイ集。
みずからの置かれた状況を冷静に把握し、果たすべき役割を完璧に遂行する。しかも皮相で浅薄な価値観に捉われることなく、すべてを醒めた眼で、相対的に見ることができる人間――それが行動的ペシミスト。
「声なき少数派」である彼らの代表として、大声でまかりとおっている「多数派」の「正義」を排し、その真髄と美学を、イタリア・フィレンツェで綴ったメッセージが本書である。
(2024.3.9)
※2010.11.24貸出from調布図書館、12.22返却
過去の手帳を整理していて読書記録を発見(2024.3.9)
「戦後、それでなければ夜も日も明けない感じだった民主主義も、全体主義の波にさらされた経験のない私には、これもまた、絶対的なものでは少しもなく、人類が今までに考えだした思想の一つにすぎなかった」と述べる著者が、イタリアを中心とする歴史上のさまざまなエピソードに言及しながら、人間の心理を鋭くえぐり出すエッセイ集です。
ただ、どういうスタンスで本書を読めばよいのか、よくわからないまま読み終えてしまったというのが、正直なところです。「真の保守とは……」と題された文章では、自分がどのくらい「革新」であるのかわらかないという江田五月との対談を経て、著者自身も「保守」の定義に疑問を呈しており、さらに、花田清輝やモラヴィアといった、著者とは政治的立場を異にしながらも、全体主義の予兆に対してきわめて鋭敏に反対した作家たちへの共感を語っているところもあり、単に歴史上のエピソードを借りて、あらかじめ用意されていた著者の「思想」を表明した本でないことは明らかであるように思います。
とはいうものの、歴史もののエッセイとして読めばよいのか、それとも著者自身の現代社会に対する批評ふうのエッセイとして読めばいいのか、なかなか視座が定まらないまま、けっきょく最後のページまで行きついてしまったように感じています。
先だっての大阪市長選挙結果を観て、「大阪ももうアカンな」と思ってたところにこの本である。
「一人の馬鹿は、一人の馬鹿である。二人の馬鹿は、二人の馬鹿である。一万人の馬鹿は、"歴史的な力"である」
なるほど8割がたの積極的であれ消極的であれ候補に票を入れなかったその意見より、バカが集まって歴史的な力なったということか。民主主義の盲点突かれたか。
歴史から学ぼうとせず「歴史は我々が作る」と行っている連中の行った政治がどういうものなのか…連中の「維新」という言葉の使い方が軽薄であることを見れば、いかに歴史を軽く見てるかが分かるのだけど…それでも、大阪市民はヤツを選んだ。
今の選挙制を擁した民主主義である限り、ヤツが当選した限りは大阪市民たる俺にも、少なくともヤツらを担ぎ上げた責任があるってことだ。たとえ自分が投じた票がどうであろうとも…
なんで、塩野さんの痛快なエッセイを読んで、こんなくらいくだらない事に思い悩まないかんのか。これも大阪市民たる責任…でないよな
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