1,144円(税込)
「独居老人」「孤独死」など、まるで「ひとり」が社会悪であるかのように世間は言う。が、人は所詮、ひとりで生まれ、ひとりで死ぬ。「孤独」と向き合うことで、より豊かな生を得ることができるのだ。親鸞、道元、日蓮、一遍など先達の生き様を振り返り、日本思想の源流ともいえる「ひとりの覚悟」に光を当てる。
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哲学者、宗教学者の山折先生のご著書、以前から親しんで来ましたが、親鸞、道玄、日蓮、一遍(法然にも触れる)らの有り様を追い、振り返り、「ひとりの覚悟」を掘り下げる一冊。
「ひとり」の概念は生まれるときも死ぬときも所詮はひとりであるという事。一方で「個」はまさに英語に訳すところのindividual(分断し得ない)という状態を表すものであり全く違う概念である。それが孤独という言葉で表されたときにさして違わない概念として捉えられがちであるがその違いを理解して「ひとり」を楽しむ処方箋として有益な著作であった。
書籍タイトルは「「ひとり」の哲学」だが、その内容は雑誌
連載時につけられていたタイトル「日本人よ、ひとり往く
生と死を怖れることなかれ」の方が良く現しているだろう。
過去の日本の仏教者に焦点を当て、今を生きる日本人に
「ひとり」を提言する著者の叫びにも似た沈痛な思いが
伝わってくるように思う。半ば紀行のような内容なので
読みやすいのだが、何か重たいものが心の奥の方に残る、
そんな本だった。時間のない人も序章と終章だけでも読んで
みて欲しい。少なくともひとりであることは悪ではない。
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