北欧の春は華やかに押し寄せ、美しい夏が駆け抜けると、長く厳しい冬がひたすらつづく。ナチス・ドイツ占領下にあった冬の時代、デンマークの人びとの生の営みを、大自然のなかに灯された命の輝きとして描きだす。『アフリカの日々』の作家が物語る力を存分に発揮した作品集。〈イサク・ディネセン生誕一三〇周年〉
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「冬の物語」というタイトルがぴったりな11の物語の短編集。装丁も綺麗。
「バベットの晩餐会」繋がりで購入。
気に入った作家さんは一通りの作品を読むスタイル。
デンマークの景色を想像しながら読んだ。
出てくる固有名詞も異国情緒を誘う。
すんなり読めなかった短編もあったので、またしばらくしたら再読したい。
静けさの中にゾクリとした破片が散りばめられていて、うっかり通り過ぎ、引き返して確かめる(二度読み)。それは雪に埋もれた何かの死体のようであり、触れた瞬間に毒素と臭気に取り囲まれ、既に以前の自分ではなくなっている。あら、別に恐ろしい話ばかりでないわよ。おとぎ話のように普通に奇跡が起こって、なにくわぬ顔で皆受け入れてるわよ。その静かさ、重さがオリジナルな感じ。デンマークの人で、結婚して農園やってて辞めてから執筆開始したらしく、硬貨になってるそうだ。また読んでみたい。男性名だが女性という、捜しにくそうだけども。
「冬の物語」(イサク・ディネセン : 横山貞子 訳)を読んだ。
しみじみと味わい深い短編集です。
物語の揺らぎに身を委ね、ゆっくりと深く深く言葉の大海に沈んでいく快感に身悶える。
北欧のひんやりと透き通った空気の匂いが漂ってくるのは翻訳の横山貞子さんの技に依るのでしょうか。
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