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その「十三文字」が日本仏教を大きく変えたーー。「南無阿弥陀仏」と称えれば、どんな人間でも往生できると説いた法然。「南無妙法蓮華経」と唱えれば、その身のまま成仏できると説いた日蓮。末法の世に生まれた二人は、迷い悩む衆生を等しく救うべく、独創的な仏教をつくりあげた。念仏と唱題の違い、社会に与えた衝撃、“犬猿の仲”の理由など、今なお生きる両者の教えを比較すれば、日本仏教の奥深さと真髄が見えてくる。
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序章 法然vs.日蓮──生涯と思想形成
鎌倉期以前の仏教/末法という時代的危機意識/法然の生涯/日蓮の生涯/出家・師匠・法難・流罪・誕生日/法然の思想形成──念仏の絶対化/日蓮の思想形成──流罪と法華至上主義
第一章 念仏vs.唱題──専修一行への道
「専修」の特異性/念仏の系譜(インド・中国・日本)/法然の「選択思想」という真骨頂/念仏のアイデンティティ変更/中国における唱題/日本における唱題/唱題のアイデンティティ変更/念仏無間・禅天魔・真言亡国・律国賊/選択と統合/専修と弾圧
第二章 無量寿経vs.法華経──所依の経典
大乗仏教の誕生/無量寿経と法華経/「選択」の起源/「統合」の起源/仏が先か、 法が先か
第三章 神祇不拝vs.法華経護持──神の存在
仏教と神道との出逢い/神仏習合と本地垂迹/神祇に対する法然の態度/神道と仏教の癒着にメスを入れる/差別を否定し、平等な往生を/鎮護国家(護国)という発想/八幡神への叱責/日蓮の神祇観
第四章 個人vs.社会──国家や社会との関係
政治と宗教/法然と政治権力/荘園をめぐる闘争/法然仏教が社会に与えた衝撃/『立正安国論』の思想/王法か仏法か/「先ず国家を祈って」を巡る問題/日蓮の国家論/近代以降の展開──政治と宗教
第五章 来世vs.現世──浄土の在処
浄仏国土と菩薩行/本覚思想/絶望か希望か/現世を否定する法然/臨終来迎と復活する現世/現世を肯定する日蓮/「霊山浄土」という矛盾
第六章 諦念vs.格闘──苦の受容
仏教の業思想/若き日の法然の苦悩/回心後の法然の諦念/被教化者の喜び/苦と向き合い続けた日蓮/罪業苦──日蓮の苦悩/代受苦──受難の正当化/常不軽菩薩の自覚/諦念と格闘
第七章 否定vs.肯定──自己の認識
浄土教の特徴/すべては深心より──二種深信/「自分こそが最低最悪」──三学 非器/偏依善導一師/自己否定から自己肯定へ/法華経の行者/菩薩の自覚/末法の弘通者──自らの神格化
終章 法然vs.日蓮──二人の共通点
自立した宗教者/感謝の念/平等性の追求──女性に対する眼差し/二人の魅力
「南無阿弥陀」「日本仏教史」を先に読んでいたので、とても楽しく読むことができた。
法然と日蓮の比較は両者の差異を浮かび上がらせるが、宗教者としての凄みの方を強く感じた。
日本仏教についてある程度前知識があった方が楽しめる一冊。
日本人には馴染みのある南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経。そのルーツはよく知らなかったが詳しく解説されていた。南無妙法蓮華経の唱題は日蓮が作ったものかと思っていたが、天台の智顗など中国仏教にルーツがあるとのこと。日蓮は一念三千の思想に基づき南無妙法蓮華経の唱題に新たな解釈を与えた。
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