なぜ今も昔も日本の「正義」は世界で通用しないのかーー国際社会との「ずれ」の根源に迫る歴史シリーズ第一弾。日露、第一次大戦の勝利によって、世界の列強の仲間入りを果たした日本。しかし、戦間期に生じた新しい潮流を見誤り、五大国から転落していく。その三〇年の軌跡を描き、日本人の認識構造の欠陥を読みとく。※新潮選書版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
「はじめて」と題して、歴史認識を学ぶ上での「イデオロギー的な束縛」「時間的な束縛」「空間的な束縛」の3つの束縛を解放したいとしている。
序章「束縛された戦後史」と題して、1:「村山談話の帰結」として、歴史認識問題が日中間および日韓で深刻な外交問題へ発展した。2:「歴史学を再考する」として、日本の歴史教育は、歴史理論を学ばない事であるとしている。3:「戦後史解放する」として、親米と反米というイデオロギー対立が歴史認識において浸透したとした。
第1章「戦後史の源流」と題して、1:「戦後史への視座」として、戦後史を特徴づける重要な構成要素がどこの源流とどこの支流の合流によって、どう戦後史という川になったのかを考えたい。2:「平和主義の源流」として、サー・ヘンリー・メインが戦争は人類と同じくらい古いが、平和は近代の発明であるとしている。3:「国際秩序の破壊者として」として、国際秩序が破壊された歴史を書いている。
第2章「破壊される平和」と題して、1:「錦州から真珠湾へ」として、1931年の満州事変から日本は方向性を見失い、日米戦争まで、書いている。2:「第2次世界大戦の諸相」として、アジア太平洋での戦争での日本のアジア支配とグルーバルな戦争を書いている。日本は「自存自衛」と「大東亜共栄圏」が戦争目的としている。3:「戦争の終幕」として、欧州戦線の終幕と国連創設への動きと鈴木貫太郎の指導力を書いている。
終章「国際政治の回復は可能か」と題して、アジアの破壊と破滅の規模を書いている。また、日本と国際社会での認識の齟齬が大きくなっていったとしている。また、戦前は、国際主義を適切に認識できなくなったことである。日本は、日清戦争から第1次大戦までは、国際認識があったとしている。本書では、戦前の日本が陥った本質的な問題が「イデオロギー、時間、空間」の3つの束縛から国際主義の欠如と孤立主義への誘惑であったと論じてきた。つまり、「国際社会の動向を理解せず、自らの権益拡張や正義の主張を絶対的なものとした事」が、日本を破滅の道へと導いた。その為、「国際主義を回復する事」が戦後の日本の大きな目的でなければならないとしている。国際主義と国際秩序を失い、国政社会の挑戦者となる事は日本の国益を損ねる結果になった。
「あとがき」と題して、「世界の中の日本」という視点を理解して欲しいとしている。
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