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この社会にはきれいごとがあふれている。人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではないーーだが、それらは絵空事だ。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外でなく、美人とブスの「美貌格差」は約三六〇〇万円だ。子育てや教育はほぼ徒労に終わる。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。
確かに新聞やテレビなどのメディアで発行・放送は難しいのだろうが、科学的調査に基づいた「真実」が書かれていると思う。この本を読んで、ヒトも完全に動物の一種で、もともと能力や容姿を含め人生は平等で無いのにもかかわらず、人間社会を円滑営むために自由・平等・友愛を法律、政治(=暴力)で縛って、世界を成り立たせている壮大な実験だと感じた。実際には生まれるときの親のDNAでその後の人生のかなりの部分が決まっているのにもかかわらず。
当方、乳幼児がいるが、この本を読んで、専業主婦などで24時間子供に尽くしたとしても、リターンは対してなく(DNAでどんな子供になるか決まっている)、子供がどんな友人を持つかの方が重要でそれによって、将来が決まっているのだと知った。であれば、ダブルインカムで育児はできるだけアウトソーシングをして、稼いだお金を子供の学校を含めたネットワーキング活動に使うというのが、経済合理的なのだろう。
この本を読んで、資本主義社会でこのような最先端のDNA研究を知っている、高学歴、高感度の人間がますます富み、このような本を読まず、自分への投資ができない人々は下流社会に落ち込む二極化がますます進むのだろうと思った。それはまさに、動物世界の弱肉強食の世界にまた、人間も戻ろうとしているよう思える。
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私は自分は自分でいいと思っているので、べつにショックでもうれしくもない。ただ、本当の公平ってむずかしいとは……。
5人が参考になったと回答
どんなにすごいことが書いてあるのか?と思いましたが、そう目新しい知見はありませんでした。
3人が参考になったと回答
この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!
「不愉快な現実」を直視してみました。
まぁ、そうなんだろうなぁと うすうす考えてはいたけど 読んでいるとやはり不快に感じる部分があったな。
9年前の本なので 遺伝子レベルの話はさらに詳しいことがわかっているんだろうな。
でも、だからと言って努力は無駄とは思えないかな。
子育ての部分は 子育てしている時に読みたかったなと思った。
もう、何度も書いてると思うけど 男の子の子育ては本当に難しかった。
一言要約:他者に対する「コントロール幻想」の認知が一歩め
行動遺伝学から進化心理学、それを基にした経済や教育、より応用的には組織論や人材育成にも繋がる考察と読み深めたが、本質は「(実子を含めた)他者をコントロール出来るというのは幻想である」との認知からと心得る
人生はあらゆる場面で選択と集中であり、コントロール出来ないことに精を出しても無駄が多く、その対象に「他者」があることは、受け止めなければならない残酷な真実である
実子が出来良く育ったら親の成果、落ちこぼれたら友人や周囲のせいと捉えがちだが、真には逆なのだろうと思慮
親として「やるべき事」を見間違えず、わきまえ、かつ子に対しても謙虚であること、逆説的にはこうした務めを果たす事で「親になる」のかも知れない
そんな風に考えさせられた
冒頭で著者が述べているように、かなり不快に感じる部分もある本
構成としては、様々な人間の生物学的な特徴について、仮説と研究結果を元に著者が自身の意見を述べている。
項目によっては、それはちょっとその結論にはならないんじゃないか??と感じるものもあった。
ただ、自分が普段なんとなく思ってることを、研究結果で裏付けていて、読んでなるほどと腑に落ちる項目も多かった。
犯罪を起こす人の特徴、子供の成長に影響する因子などの話は面白かった。
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