餌付けをしているわけでもないのに猫が寄りつき、「猫寺」と呼ばれていた都内の木蓮寺。若き住職の真道は高校教師だった藤井に声をかけ、猫を専門に扱う霊園を開設する。愛猫を看取ったばかりの瑞季、そして真道と藤井もまた誰にも明せない悲しみと孤独を抱えていた。猫と共に生き、猫に生かされてきた男女の祈りと再生の物語。
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猫を弔う人たちの物語。
タイトルの「おくる」は、見送るの「送る」なんだな。読む前、何となく「贈る」かと思っていた。
猫寺と呼ばれるお寺の住職、真道(こちらは人の法事も行う)。真道が開いた霊園で猫専門の火葬をする藤井。愛する猫をここで弔ってもらった瑞季。
三人の視点で語られる、猫たちを中心とした世界。
猫たちがたくさんいる風景が愛らしくて(愛想はないのだけど)、彼らのためにいろいろしてやる人間たちが微笑ましい。
心痛むエピソードもあるけれど、あれもこれも猫が癒してくれる気もする。
個人的には別に猫派ではないけど、猫いいなぁと思わず感じてしまう、猫だらけの本。
猫は身体のある部分にに星を持っている
(初めて知りました)
猫専門の霊園の住職とセレモニースタッフが紡ぐ、心穏やかな連作短編集
猫のしなやかな肢体と透明な目、神秘と不思議がつまっているみたい
生活の中にとけ込んで癒されていく、読んでよかったなぁと思える作品です
死の連鎖について・・・考えさせられる作品でした。「猫寺」を中心に猫の死とそれがもたらす周囲の人々への影響。
主人公の女の子の考えが少し浅いように感じ、よみにくかったです。
死しても尚、残る影響、その”人柄”が伝えたいこと。
やんわり読むと、見えてくるものがあると思います。
個人的に再読。
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