24歳の愛人・さくら。お前は俺の最後の女だーー。私は自分の娘よりも10歳も若いキャバクラ嬢・さくらを愛した。彼女こそ、私が永遠に愛し続ける女の容姿の原形だった。しかしながら、70歳を越えた私のペニスはすっかり萎え切って、完全なるインポであり……。そんなある日、突然、さくらが死んだ。「先生ごめんなさい。先生を愛してました」そんな遺書をのこして、24歳の若さで自殺を遂げたーー。なぜなんだーー残された72歳の作家がつづる慟哭と愛惜の日々。
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立夏:[夏が始まる]
水面に
きらとひかるものが居る。
目を凝らすと
ちいさな小さな渦。
この底に
吸口でもあるのだ。
ひかりながら
右に左にゆらゆらと。
ふと渦中に
白い肌が見えた。
見えたような
気がした。
渦の中心から
ほそりと白い脚がぬぅと。
静かに手を伸ばし
掬いあげようとこころみる。
ぽわんとふくらみ
静かな水面になる。
かすかな笑いを
聞く。
聞いたような
気がした。
水面は
一面静かに輝く。
汗が一滴落ち
同心円の波紋をつくる。
・・・・
あちらでも
お幸せに。
70の老境にて愛した、最後の愛人さくら自殺後、その切々としたさびしさを団先生が赤裸々に語った本。
いわゆるSMポルノ作家の団先生だけども、まあこの随筆はなかなか、涙します。
とはいえ、なんていうか、終わり二編は見ていて切ないというよりわびしいというか空しいというか、そんな気持ちでしたが。でもこれ読んで、「美少年」が実話ではなさそうだと分かってホッとした。え?早合点しすぎ?
人を好きになることはとても純粋なことなのだと思いました。私は今までこんな恋はしていません。今の恋がこのように育てばいいと思います。(でも相手がいなくなるのは嫌)
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