572円(税込)
生放送直前、女性旅行ライターがテレビ局内で殺された! 同じく出演予定だった男が失踪。姿を消したのは、悠々自適に暮らしていた、かつての有名カーデザイナー、秋山清一郎だ。事件の鍵を求め、十津川警部と亀井刑事は、秋山夫妻が住む阿蘇へ。しかし二人は不在。そして秋山のパソコンには奇妙な文章が残されていた。十津川の推理が封印されていた幾つもの“過去”を甦らせる。
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◎殺人と失踪・・・不可思議な事件の背景は謎の集団
西村作品だと怨恨や恋愛のもつれが多いのだが、あまりないパターンの事件だった。
テレビで共演することになった旅行ライターの森本と自動車会社を勇退し田舎に引っ越した秋山は本番前の打ち合わせをしていたが、本番直前に森本はテレビ局で殺害され、秋山は失踪してしまう謎の事件が発生した。
西村は失踪した秋山の動向を追うとともに、森本が秋山に興味を持っていたと聞き調べ始める。秋山の住んでいた田舎にいくと、秋山の書いたと思われる文章が残っていた。
いろいろ調べていくと、過去に秋山の経験した心情と同じような事件がいくつか起こっていることを突き止め、それに関わっている人間がいるのではないか、と推理して・・・
十津川は推理によって、秋山の過去だけでなく、類似した事件の過去もどんどん調べ上げていくが、新聞を使ってそれを調べていくあたりは十津川ならではの嗅覚がなせる業といってもいいだろう。
「ねずみ」の意味はやや最初からとらえづらくなっているものの、失踪した秋山の心情をあらわすには確かによい表現かもしれない。
状況証拠だけで逮捕して、あとで協力者が現れた時になんとか証言してもらうやり方はやめた方がいいような気はするんだけど、まぁそれはご愛嬌ということでしょうか。
人の弱みにつけ込んで、脅迫する犯罪者。
過去の死亡事件が殺人の可能性があるかどうか調べる十津川警部。
最後に「臆病なねずみの独り言」という小説が出る。
それならいっそ「「臆病なねずみの独り言」殺人事件」でもよかったかもしれない。
地名を入れた方が本が売れるし、現場の2つであることに間違いはないのだが、、、
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