737円(税込)
16歳で両親が事故死し孤児となったりつ子は、絶縁状態だった父の生家・財閥の玉垣家に引き取られる。贅沢な生活を送りながらも常に〈よそ者〉でしかない孤独感を紛らわすかのように勉強に励み、東大に合格。卒業後は名家の御曹司と結婚し、双子を出産する。すべてを手に入れたりつ子が次に欲したのは、子どもたちの成功だったーー。永遠にわかりあえない母娘を克明に描き出す圧巻の長編!(解説・斎藤環)
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16歳で両親が事故死し孤児となったりつ子は、絶縁状態だった父の生家・財閥の玉垣家に引き取られる。贅沢な生活を送りながらも常に〈よそ者〉でしかない孤独感を紛らわすかのように勉強に励み、東大に合格。卒業後は名家の御曹司と結婚し、双子を出産する。すべてを手に入れたりつ子が次に欲したのは、子どもたちの成功だった─。永遠にわかりあえない母娘を克明に描き出す圧巻の長編!
文章自体は簡単、ストーリーもサクサク進むのですぐに読めるが・・何というかここまで自分の思い込みを実行出来るりつ子はある意味たいしたものです。
なんだかんだかで毒親だけど過干渉だけどちゃんと教育受けさせてご飯つくってこれだけでもずいぶんと立派だと思うんだが・・・
子供に対しての脅しがいかんのか?
自分の子供に何かを与えてあげたくて結果的に毒親としてしか振る舞えない女性を描いた物語。主人公は超絶美貌かつ東大卒という設定で天与の物も努力で勝ち取る事もしてきたのに、それでも自分が手にできなかった何かを必死で与えようとするあたりがうまく考えられてる。親という生き物の業を見せつけてくる。自分が誰かの親かどうかで読み方がだいぶ変わってくるように思う。俺は主人公のエキセントリック過ぎる振る舞いを半ば呆れつつ読みながら、ふとした時に愛する子に対して抱いてしまいすぐ打ち消した失望や残酷な気持ちを思い出して冷や汗をかいた。物語としては好き勝手振る舞った主人公が因果応報的に孤独になって終わるんだけど、ラストは痛快。徹底してるわあんた。
母親との関係に悩んでいてこの本を手に取ったのだが、うちの母と真逆なタイプだったので参考にはならなかった。
(あとがきの「毒母と娘は細胞レベルで融合している」は首がちぎれる程頷いたが)
この本は単なる小説じゃない、読む昼ドラだ。
りつ子みたいな激動の人生を歩んだ人はいるのだろうか。親戚一同血も涙も無い。義実家なんてクソの集まりである。
しかし、りつ子の「悲劇のヒロイン症候群」も負けていない。あの時代に東大に合格して玉の輿に乗る程のガッツがあるのに、「おとぎ話のお姫様でいたい」というちぐはぐさがまた怖い。
しかし、りつ子さんは一切謝りませんね。
彼女の自分に対する絶対的な自信が怖いです。
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