成瀬巳喜男　映画の面影（新潮選書）　（新潮選書）　[電子書籍版]
川本三郎

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商品情報

著者：川本三郎
レーベル：新潮選書
発売日： 2015年06月19日
出版社：新潮社
商品番号： 4340008021951
言語：日本語
対応端末：電子書籍リーダー, Android, iPhone, iPad, デスクトップアプリ

商品説明

内容紹介

戦前の松竹では「小津は二人いらない」と言われ、戦後の東宝では名作を連打しながら、黒澤作品の添え物も撮った寡黙な名匠・成瀬。「浮雲」の高峰秀子、「めし」の原節子、「流れる」の山田五十鈴、「鰯雲」の淡島千景、「おかあさん」の香川京子……なぜ彼の撮った女優はかくも美しく、懐かしいのか？　映画と昭和を刻む感動的評論。※新潮選書に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

商品レビュー（3件）

総合評価: 3.00

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ブクログのレビュー（3件）

評価3.00
投稿日：2015年05月24日
じっくりと鑑賞した作品は「浮雲」と「鰯雲」くらいだが、地味で泥臭い人間劇でありながら女優の存在感が印象に残っている。生々しいお金の話、どこか頼りない男たち、力強く生きる未亡人、そして子供に向ける温かいまなざし。監督作の共通点や描かれる市井の人々の憎めない姿が丹念に紹介され、作品すべてを観たくなる。
評価2.00
投稿日：2015年04月20日
高峰秀子本で、当時の映画・監督さんに興味を持ち始め、いくつか見ました。作品から現代とは全く違った生活様式を見ることができて面白い。そんな作品の監督をしている成瀬氏を本で読みたかった。当時生きていなかった私には目新しい情報はあったものの、段々後半に行くに従って、情報がお腹いっぱいになってしまいました。
それより何より、登場した映画を観たい！
評価4.00
投稿日：2015年03月26日
良い本。成瀬巳喜男という映画監督は知らなかったが、是非とも作品を観賞してみたくなった。

“成瀬は真正面から戦争を描く映画は作らなかったが、「お母さん」といい「浮雲」といい「乱れる」といい、どこかに戦争の影が落ちている。自分たちは戦争に生き残った。国は敗れた。自分の暮しの背後には、無数の死者がいる。その思いがあるから、成瀬映画に慎ましさがあるのではないか。”