649円(税込)
入学式のあの日から、僕は彼女に振り回されてきた。恋愛よりも部活よりもミステリを愛する彼女に。それは今も同じだ。宛名のないラブレター。消えた誕生日プレゼント。姿の見えない歌姫。藤ヶ崎高校で起こる事件を、僕は彼女と解決していく。でも、このままで良いのか。僕が知りたい“答え”は何か。早伊原樹里。僕は彼女を、解き明かす。切なくほろ苦い青春ミステリ、堂々完結。
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矢斗春一は、ひとの心理の謎が見えてしまう。何人もの女の子をその真実を突き付けることで救ってきた。中には、自分に正直に生きることを頑なに拒む子もいた。痛い眼にもあってきた。それでも、早伊原樹里と出会うことによって、またその道を、人の謎を解く、人を救う歩みを始める。しかし、最後に救うべきは、自分であり、樹里であった。この最終巻で全ては明かされる。なんかね、人を救うなんて傲慢な気はするが、この二人は特別な存在なんだよなあ。でも、作者の言いたいことはよく分かるよ。相手の存在そのものを受け止める事かな。なかなかの力作だった。ライトノベルぽいけど、馬鹿にできないよ。作者は若いけど大したものだ。
「彼女の真実」
差出人の分からない手紙。
文化祭の時の一件で嫌な印象が強かった彼女だったが、友達思いで優しい一面を見るとどうしても憎めないんだよな。
「彼の真実」
入れ替わったプレゼントの真相。
一つ言えるとしたら彼女でも無い人間が、彼女が居る人に渡すプレゼントととしてそのチョイスは少し間違っているような気がするな。
「「体質」の真実」
あまりにも周りに謎が多い理由。
人知れず常に真実を探し続けることを無意識に出来る人間は中々いないだろうし、自分自身も知らぬ間にかなり消耗してしまいそうだな。
「早伊原樹里の真実」
対価を払い見つけた過去。
確かにSNSを使用すれば見た目では分からない本当の人間関係が見えてくるかもしれないが、そこを利用してと考えた時点で彼女も同罪ではと思うな。
こんなにも心を奪われる小説はなかなかない。樹里の真実を追い続ける春一。二人の関係は不可思議でだけど時々甘ったるくて。なかなか見えない2人の本音がやっと明かされる。なんて可愛い二人なんだ。こんなにも爽やかで愛おしくて可愛い高校生偽カップルにリアルで出会いたいっっ最後の最後はニヤニヤニヤニヤしながら読むことでしょう。大好きな作品です!
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