539円(税込)
最初は心の小さな狂いでも、それをきっかけに、普通の人間が精神全体を蝕まれてしまうことがあり、ときには取り返しのつかない行動をとることがある。しかし、正常な精神と狂気の境目はごく淡く、我々の社会はアルコール依存、統合失調症、人格障害、うつ病など様々な精神疾患とともにある。人は、いつ、いかにして心を病むのか。現役の臨床医師が、虚説を排して実態を報告する。
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どこまでが性格で、どこからが病気なんだろう?
基本的には、意思や根性ではどうにもならないものが病気だと、ぼくは思っている。風邪ひいて高熱があるのを根性で治すことはできないし、聖人みたいに優しい人だってぎっくり腰になる。気合で新型コロナウイルスを倒すこともできない。
だから、アルコール中毒は病気だと言われるとどうもピンと来ない。依存症が病気なら、麻薬中毒も病気では? だとしたら覚醒剤の常習者を逮捕するのは、インフルエンザ患者を捕まえるようなものでは?
統合失調症やうつ病は、わかる。それは病気だ。特に妄想というのは不思議なものだと思う。脳の中、心の中で何が起きているのだろう? 妄想が消えると、なんでおれはあんなことを信じていたのだろう、と思うのだろうか?
直近に読んだ本や最近仕事がらみで興味を持った精神科についてのノンフィクション。今まで普通に生きてた人にも襲いかかる疾患。それにしても治療現場は大変だな。
世の不条理を淡々と語る本書。似非科学に切り込みつつ、現実を突きつける...。日本特有の社会構造にも言及し、現代の闇を鋭く抉っている。裁判員に選ばれたら? まっとうな判断をできるだろうか?
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