506円(税込)
「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へーー。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く!
ずーっと電子書籍で欲しかったタイトルなのでとても嬉しいです。
ウゾーとルクミを食べたくなります。
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ギリシャにトルコ。【ギリシャ編】僕は本でアトスのことを読んで以来、どうしてもこの地を一度訪れてみたかった。そこにどんな人がいて、どんな生活をしているのか、この目で実際に見てみたかったのだ。-そこでは、人々は貧しいなりに、静かで濃密な確信を持って生きていた。 【トルコ編】トルコは兵隊の多い国。ギリシャ編とうって変わって、まあ、なかなか手強い。読んでいても、とてもとても手強い。世界は本当に広い。タフでハードな読書時間だった。ああ、面白かった。
本当に村上春樹さんの紀行文は最高。
好奇心も心も満たされる
ちょうど読んでいたとろに、ロシアのウクライナ侵攻のことで、息子に「日本はどこの国とも地続きで国境を接していないから感覚としてわからないけれど、地続きで隣り合う国があるってどんな気持ちなんだろう」というようなことを話しかけられました。
村上春樹さんの旅当時はソ連(現在はジョージアとアゼルバイジャン)、イラン、イラク、シリア、ギリシャ、ブルガリアと接しているトルコの地図を2人で眺めながら「日本で生きていると他国と接している緊張感てないよね」と話し、村上さんの波瀾万丈の旅の訳がよくわかったし、接している国との関係もあるだろうから「その地域ごとの差の大きさに驚かされることになる。」「その地域地域によって、風景も気候も人々の生活も、あるいは人種さえもがらりと違ってくるのだ。」というのも納得。
日本で生活している時には考えもしないようなことが、普通の生活の中にあるのだろうな。
ギリシャ編とトルコ編からなる紀行文。
ギリシャ編はギリシャ国内に存在するアトスという宗教国家のルポ。ギリシャ正教会の聖地にして修行の地であり、正教会の信者以外の入国は難しい。また、女人禁制のため信者であっても女性は入れない。
トルコ編は黒海沿岸やロシア(当時)、イラン、イラク、シリアとの国境地帯とのルポ。クルド問題や隣国との問題を抱えており、ガイドブックには「行くな」と書かれている紛争地域だ。
これらの地域に村上春樹がカメラマンと共に乗り込む。かなりの緊迫した場面も淡々と書き綴る。辺境の人々の暮らしを記述していても、そこここに村上春樹節が染み出している。切り取り方が村上春樹なのだなと感じた。
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