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比例代表制選挙こそ私たちの政治不信を解消する希望の道。民主主義世界一のノルウェーから没民主主義の日本を見る。
第1部 小選挙区制の日本(喜劇のような悲劇/ほとぼり冷めたら再登場/政党消えても政党交付金は消えず)/第2部 比例代表制のノルウェー(ノルウェーの若者はこうして鍛えられる/「首相の決闘」をTV観戦/女性が最も住みやすい町/むかし魔女 いま市長/一〇〇年前から比例代表選挙)
三井マリ子(ミツイマリコ)
女性政策研究家。米コロンビア大学修士修了(フルブライト奨学生)。東京都議2期、大阪府豊中市男女共同参画推進センターすてっぷ初代館長、福井県武生市(現越前市)初代男女平等オンブッドを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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これは日本人全員必読!小選挙区制と比例代表制で結果がそんなに違うなんて知らなかった。前者だと今の日本みたいに少ない得票率でも第一党がたくさんの議席を取るし死票が多いという問題がある。これでは世界でも遅れている男女格差の是正など望むべくもないらしい。知らなかった。私が入れる人は落選することが多いから、死票は仕方がないものと思っていたけど、比例代表制にすれば死票は出ないのだ。男女格差のない国々ではみな比例代表制になっている。まず選挙制度を変えないと日本のいろんな問題は解決できないのだ。比例代表制のノルウェーをじっくり取材して日本とどんなに違うかが書かれている。でもノルウェーでも最初からこうだったわけではない。100年くらい前からの努力で社会が変わってきたのだと。一人一人ががんばって変えていかなければ。
小選挙区制の日本と比較して、比例代表制を導入しているノルウェーの政治体制がいかに優れているかを解説した本になります。今の多数派を占める与党にとって自分の首を絞めることになる民意を反映した比例代表制を素直に導入することは余程の世論からの押し上げがないと動かないだろう、あるいは比例代表制に加え、クォーター制を単純に導入したくらいでは今の日本の世襲・金権政治は変わりづらいだろうというのが本書を読んでの最初の所感になります。
ただし新型コロナウイルスがここまで蔓延、または新自由主義が日本社会を蔓延し、日本政府が個人の自由をここまで侵害する政策を打ち出しても現実から目を背け、反逆を起こそうとしないすっかり保守化した(特に世界と比べると若者に顕著)日本の市民が積極的に比例代表制導入を主張するかと言えば甚だ疑問です。新型コロナウイルスの蔓延やオリンピックの失敗程度では、日本の民意は動かずさらに破滅に突き進むのを座して待つばかりなのでしょうか。
とはいえいわゆる「どぶ板選挙」のような政治家個人が一般市民に媚びこびの選挙ではなく供託金もなし同然になれば、自身の政策をしっかり持ち世の中を本気で考えたいと思う優秀な人たちがより政治に挑戦していくことは間違いないでしょう。現状そうした特に若者らは無所属で地方政治に挑戦していますが、比例代表制で政党を中心とした選挙制度にすれば、少数政党あるいは各地域発の地域政党にもっと票が可能性があります。
そういう意味では、日本の100年先をいっている(笑、実際は日本の女性議員比率は戦後初の普通選挙から全く増えず、むしろ民主主義は後退する出来事が次々に起きていますが)ノルウェーの選挙制度や政治に対する考えは非常に参考になる部分があります。確かに選挙期間に候補者同士の討論や戸別訪問をそもそも禁止する日本の選挙法は常軌を逸していると言ってもいいでしょう。こうした制度がまともな議論ができない、自身の政策について全く考えがない政治家を増やしていることは間違いないでしょう。
または政治と金の問題が日々日本ではニュースになっていますが、国会議員や地方議員の報酬があまりに高く、個人に対して政党交付金が行き渡る日本の体制は、血税を使って政治家の私腹を肥やすためにあるとしか思えないです。まさに封建時代の殿様でしょう。
ノルウェーのような国会議員が一般市民の収入を著しく超えない、地方議員がボランティア同然の無報酬で政治を担うことは、金と時間がある富裕層が政治家になりやすいリスクがある一方でより庶民目線の、本書でいう「庶民のために、庶民の中から選ばれた、庶民そのものの政治家」が誕生します。富裕層や政治のプロばかりが政治家になるリスクを軽減するために政治を身近にするのに加えて、主権者教育、そもそもの政治を傍らに担えるような労働環境の整備、選挙制度の大幅な改革などなど、いづれも今の日本では全く不十分で、社会体制をガラリと変えることが必要なものばかりで、あまりの変革する規模の大きさ、労力の大きさに目を覆うばかりですが、一つ一つやっていくしかないのでしょうね・・・。
その他女子高生議員の誕生、少数民族「サーミ」の歴史と今、男女平等指数が1番の最北の自治体、著者自身の選挙エピソードなど興味深い話が盛り沢山でした!
思わず生活の大変さも踏まえてもノルウェーに移住したいと思ってしまうのは現実逃避なのでしょうか笑
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