880円(税込)
皆が信用する、そんな逸品だけを揃えましょうーー智恵も回るし手も早い、京の呉服商「高倉屋」の御寮人(ごりょん)さん・みやびが目指したのは、皇室御用達の百貨店になること、そして世界を相手に日本の工芸美術の素晴らしさを知らしめることだった。女だてらにのれんを背負い、幕末から明治を生き抜いて、皇室御用達百貨店「高倉屋」の繁栄の礎を築いた、破天荒な女主人の波瀾の人生を描く一代記。(解説・久坂部羊)
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常に前を向き、背筋を伸ばし、颯爽と突き進む生き様は同じ女性として憧れるばかり、ご主人を無くしてから後の恋物語もとても面白かった。全て順風満帆に生きたようでも、長い人生で様々な岐路に立ち、その時その時で辛い判断を強いられた事も沢山あったであろうと、晩年の回想で胸が痛みました。常に美しい物を見極め、日本人の誇りを持ち、それを現代へと繋げて下さった事に敬意を評します。
玉岡さんの作品、これで何作目か…
主人公のサクセスストーリー。史実とフィクションの接点が見え隠れする作風にしっかりはまってしまった。
最近気づいたこと。
主人公の晩年の過ごし方。
この作品の主人公の御寮人さんは、晩年になって百貨店のベースをイメージして、それを手掛けた。この発想力、実行力に強い感動を覚えた。
自分自身が仕事人としての晩年を迎えたからか、ことをなした人たちの晩年に強い興味を抱く。
商家の跡取りの家付き娘みやびの奮闘記。
前向きでパワフルな女傑ってイメージだけど、肉親のあれこれに心を痛める姿は、どんな人生にも、人それぞれの重荷があるのかと思わさせる。
とりわけ、彼女の妹や姪の人生は、明治時代の女性への枷を思わせ、ただただ悲しい。
だからこそ、みやびを祝う最後の客として、彼女の恋に連なる人ではなく、あの人を登場させたのだろうか。希望の光をともすように。
薔薇の模様の包装紙の百貨店は、私にもおなじみです。
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