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貧困研究は、ここまで進んだ! 食糧、医療、教育、家族、マイクロ融資、貯蓄……世界の貧困問題をサイエンスする新・経済学。W・イースタリーやJ・サックスらの図式的な見方(市場 vs 政府)を越えて、ランダム化対照試行(RCT)といわれる、精緻なフィールド実験が、丹念に解決策を明らかにしていきます。
「貧困の本質への驚くほど深い洞察に満ちた本」--A・セン
「世界の貧困に関心のある人の必読書。こんなに多くを教えてくれる本を読んだのは久しぶりだ。経済学からの最高の贈り物だろう」--S・D・レヴィット(『ヤバい経済学』)
2011年Financial Times / Goldmann Sachsベストビジネス書賞受賞作。
貧困研究は、ここまで進んだ。単純な図式(市場vs政府)を越えて、現場での精緻な実証実験が明かす解決策。
もう一度考え直そう、もう一度/第1部 個人の暮らし(10億人が飢えている?/お手軽に(世界の)健康を増進?/クラスで一番/パク・スダルノの大家族)/第2部 制度(はだしのファンドマネージャ/カブールから来た男とインドの宦官たち/レンガひとつずつ貯蓄/起業家たちは気乗り薄 ほか)
バナジー,アビジット V.(Banerjee,Abhijit V.)
カルカッタ大学、ジャワハラル・ネルー大学、ハーバード大学で学び、現在はマサチューセット工科大学(MIT)で経済学のフォード財団国際教授を務める。開発経済分析研究所(Bureau for Research and Economic Analysis of Development)元所長、NBERの研究員、CEPR研究フェロー、キール研究所国際研究フェロー、全米芸術科学アカデミーおよび計量経済学会のフェロー、グッゲンハイム・フェロー、アルフレッド・P・スローン・フェローも歴任
デュフロ,エスター(Duflo,Esther)
MIT経済学部で貧困削減開発経済学担当のアブドゥル・ラティーフ・ジャミール教授。パリの高等師範学校とMITで学び、博士号取得とともにMIT助教となって現在に至る。全米芸術科学アカデミーおよび計量経済学会のフェロー。2010年には40歳以下で最高のアメリカの経済学者に授与されるジョン・ベイツ・クラークメダル、2009年にはマッカーサー「天才」フェローシップ、2010年初代カルヴォ・アルメンゴル国際賞(Calvo-Armengol International Prize)など受賞歴多数
山形浩生(ヤマガタヒロオ)
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
貧困者はどうやって思考し、どのように生きていくのか。
それが良くわかります。
分かったところで自分が富裕層になれるわけではありませんが、他人の行動を理解することができるのは面白いです。
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スクーリングの課題図書として購入しました。内容は難しくてよくわからなかったです。
0人が参考になったと回答
原著2011年、日本語版2012年。当時のビジネス書ベストセラーらしい。インド出張からの帰国便の中で読んでみた。(著者のひとりはインド人)
開発援助の経済学については、制度設計が(素人が思うより)非常に難しく、効果の測定も入念な準備が必要であることは、行動経済学の本で見聞きはしていたつもりだけど、本著者の執念にはアタマが下がる思いだ。
多用されている、ランダム化対照試験(randomized controlled trial)は、社会学者にとってはとてもやりがいがある手法だと思うが、平等思考の日本では中々導入が難しいだろうなあと思った。仮に、「ゆとり教育」を全国導入する前に5年程度特定地域でRCTを行っていたとして、ネガティヴな結果が測定されたとしたら(政策趣旨上何を測定するのか不明だが)、該当集団は導入を承認した責任者(市長とか)を訴えたくもなるだろう。
訳者解説より
本書の知見の多くは、かなり意外なものだ。たとえば、
・飢えているひとでもカロリー増よりおいしいものやテレビのほうを優先する。
・就学率が上がらないのは、学校がないからではない。むしろ子供自身や親が学校に行きたがらない/行かせたがらないから。
・マイクロファイナンスは悪くはないが、一般に言われるほどすごいものでもない。
高利貸しは悪らつな強突く張りでは(必ずしも)ない。
・途上国に多い作りかけの家は、実は貯蓄手段。
本文より
P347
網羅的な結論にかえて
貧困を削減するのに魔法の銃弾はありません。でも貧乏な人の生活を改善する方法については、まちがいなくいろいろわかっています。特に、重要な教訓五つが浮かび上がってきます。
まず、貧乏な人は重要な情報を持っていないことが多く、まちがったことを信じています。(中略)
第二に、貧乏な人は自分の人生のあまりに多くの側面について責任を背負い込んでいます。金持ちになればなるほど、だれかが「正しい」判断を代わりに下してくれます。(中略)
第三に、一部の市場が貧乏人に提供されていなかったり、そこで貧乏人がかなり不利な価格に直面していたりするのには、やむを得ない理由があるのです。(中略)
第四に、貧乏な国は貧乏だからといって失敗が運命づけられているわけではありませんし、また不幸な過去を持つから失敗確実などということもありません。(中略)
最後に、人々に何ができて何ができないかという期待は、あまりにしばしば自己成就的な予言に早変わりしてしまいます。きみはカリキュラムを習得できるほど賢くないよ、というシグナルを先生(そして時には両親)から受け取った子供は、学校をあきらめてしまいます。(中略)看護師たちは、クリニックにいるとだれにも期待されていないために、クリニックにこなくなります。
2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金を貯めること」で検索して出たショート動画、「頭のいい人がこっそり読んでる本4選」のコメ欄に書いてある、皆のおすすめ本。
→ブクログ評価4.08は高い!面白そう。
https://youtube.com/shorts/xdxuWn5jcTA?si=HWLgoUfFBAqRCGMB
まずは現場に行け。現場の人たちに耳を傾けてることですね。それだけではなく長期的に暮らして、彼らの価値観を理解することも重要。
最後の訳者解説のところに、全体を大きく捉えて、「ドーンと援助しないと貧困は解決しない」という言葉があります。
生成AIに聞くと、『文字通り解釈すると、大規模な援助、つまり大量のお金や物資を一気に提供しなければ貧困問題を解決できないという意味になります。〜(抜粋)〜単純に「大規模な援助が必要」という意味だけでなく、援助の質や持続可能性、自立支援の重要性なども含意している可能性があります。』とのこと。
本:第-位( - ) > ビジネス・経済・就職:第2597位(↓) > 経済・財政:第158位(↓) > 国際経済:第16位(↓)
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