638円(税込)
家には帰りたくない──47歳の男に連れ回され、沖縄で保護された10歳の少女はそう言った。親子のように振る舞い、時に少女が主導権を握っているかのように見えた二人の間に、一体何があったのか。取材を重ねるにつれ、少女の奔放な言動、男が抱える欺瞞、そして歪んだ真相が明らかになる。孤独に怯え、欲望に翻弄される人間の姿を浮き彫りにするノンフィクション。『誘拐逃避行ー少女沖縄「連れ去り」事件ー』改題。
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好物の事件ルポ。しかも本書は、何といってもこの分量が素敵。それでいて、語りつくされていない不全感も特に感じられず、見事に纏められている。あと、本事件の予備知識ゼロの状態から読み始めたこともあり、どんな展開になるのか読めないという、小説的ハラハラもあり。
著者の構成が上手く、一気に読み進めた。少し叙述ミステリ的な要素も感じられた(もちろんフィクション作品では無いが)。
事件の一断片を切り取っただけでは、結局何も分からないと言うことを思い知らされる。
事件に関わる人たちの正論は、再びこのような事を発生させない歯止めとなったのだろうか。読者は完全に否と答えるであろう。誰も悪くないなら、環境のせいか?運が悪かったからなのか。そう結論づけるのもますます解決には程遠い。他人への思いやり、その拡がり。なんとなくそれが第一歩のような。2017.7.1
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