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第171回芥川賞受賞作
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同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描く、芥川賞候補作。周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのかーー三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。
同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生。医師でもある気鋭が描く、世界が初めて出会う物語。2024年第171回芥川賞受賞。
朝比奈秋(アサヒナアキ)
1981年京都府生まれ。医師として勤務しながら小説を執筆し、2021年、「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞しデビュー。2023年、『植物少女』で第36回三島由紀夫賞を受賞。同年、『あなたの燃える左手で』で第51回泉鏡花文学賞と第45回野間文芸新人賞を受賞。『サンショウウオの四十九日』で第171回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
身体は一つ。しかしながら、この姉妹、杏と瞬は内蔵も頭脳も別々。ベトナムで話題になった、ベトちゃんとトクちゃんがヒントなのかどうかは分からぬが、現役の医師ならではの着想と言うべきだろう。ただ前半が幾分、エンタメ的要素で書かれているのに対し、後半は専門的、悪く言えば医師の独りよがりの感がある。
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どうやったらこんなお話を思いつくのでしょう。何割理解できたかわからなくて、もっともっと分かりたいと思った。ここまでの朝比奈秋さんの全作品を読んできて、彼はとても信用できる作家さんだと改めてしみじみ思った。
0人が参考になったと回答
考えさせられる本です。面白いですよ、オススメできます。
0人が参考になったと回答
『植物少女』→『あなたの燃ゆる左手で』、そして本作で「ここまで来たか」という印象を受けた。
最初は「父の中にいた叔父の話」だと思ったら、いきなり主人公(たち)が結合双生児だった、という展開にぎょっとした。
「意識はすべての臓器から独立している」
「(サンショウウオには)陰陽魚という別名もあって(中略)」
「みんな気が付いていないだけで、みんなくっついて、みんなこんがらがっている。自分だけの体、自分だけの思考、自分だけの記憶、自分だけの感情、なんてものは実のところ誰にも存在しない」
「周りがわたしの存在に気が付かなかったのと同じように、わたし自身も当時、伊j分が存在しているとうまく感じられなかった」
「遠くから、鳥よけの銃声が響いてきた」
「死が主観的に体験できない客観的な事実で、本当に恐れるべきは肉体の死ではなく意識の死ならば、どういったことで意識は死を迎えるのだろうか」
そしてそのように考えていた瞬(妹)がいつの間にか眠り、一人称のまま杏(姉)に切り替わっていく。
自分たちが普段当たり前と思っている「一つの身体に一つの自己」という常識。
他の方の面白い講評では、
・着想の大胆さに比して思想的な掘り下げが十分ではない。
・漫画家・萩尾望都の傑作短編『半神』との類似点
・平野啓一郎の、一人の人間の中に複数の「分人」が存在するという仮説
など。
私が感じたのは、作中にも仏教の無我、などがあるが、シンプルに「<私>なんて無いよ」ではなく、「結局は<私>とはなんなのか」「<私たち>とはなんなのか」を考えさせられた。
だが、読みにくい……前半が驚きの連続だっただけに、後半の失速は、やっぱりあるかなぁ……。
完全に繋がっているふたごの女性が主人公のお話
他者から影響を受けるのはくっついていても、離れている個人でも同じ、ただ距離がちがうだけ
という視点は興味深かった
ネットでも書店でもよく目にする作品だったので、気になって読んでみました。
結論から言うと、私には難しかったです。
まず、主人公の特性を分かりやすくする為なのか、冒頭から主体として話している人物が誰なのかが分かりづらく、困惑しました。
内容も哲学的というか…。ページが進めば理解できるかな?と思いながら、どんどん読み進めていきましたが、結局最後までよく分からないまま終わりました。
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