前作より読み物として洗練されているが、旅の生の時間は少し伝わりにくくなっていると感じた。
前作もこの作品も一長一短な気がする。
後半はダレてきて、読むのにも疲れたが、それも旅のしんどさのようなつもりで最後まで読み通した。
応援者との触れ合いを素直に喜べない思いが、誠実に書かれていて、きっとアスリートたちは同じような思いを抱えることがあるのだろうな、と思った。

NHKとの関わりが、こうなっているとは、知らなんだ。だから、単独行なんだ。情報は、共有されていると思っていた。これ、撮影者も大変だ。

人力のみで百名山一筆巡りを終えた田中さんが、応援してくれた方への感謝の意味もこめて日本２百名山を巡った記録。

田中さんの応援してくれる方々へのやさしい気遣いを随所で感じることができた！
一方で（私の想像ですが）、山の中で常に応援待機されていた状態というのは、休みたくても休めない状況そのもので、田中さんは心身大変だったのではとちょっと思ってしまいました...。