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つくられた縄文時代ー日本文化の原像を探るー(新潮選書) (新潮選書) [電子書籍版]
山田康弘

1,144(税込)

商品情報

  • 著者:   山田康弘
  • レーベル:   新潮選書
  • 発売日:   2016年05月13日
  • 出版社:   新潮社
  • 商品番号:   4340008027601
  • 言語:   日本語
  • 対応端末:   電子書籍リーダー, Android, iPhone, iPad, デスクトップアプリ

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商品説明

内容紹介

「狩猟採集し、貧しくとも平等に集落生活を営む日本人の起源」ーー学校ではそう教わったはず。だが本当は、戦後、発展段階史観により政治的に作られた歴史概念だった?……。曖昧で多様な時間的・空間的な範囲、階層性を伴う社会構造、さらには独自の死生観、精神文化まで、最新の発掘考古学から見えてくるユニークな「縄文」の真の姿。 ※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。


商品レビュー(3件)

総合評価
 4.00

楽天Koboのレビュー

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ブクログのレビュー(3件)

  • 投稿日:2024年09月11日

    第1章 縄文時代はどのように語られてきたのか
    縄文時代の成り立ち/モースの石器時代論/“Shell Mounds of Omori”における石器時代の記述/シーボルトによる日本石器時代の研究/他の外国人研究者による日本石器時代人論/石器時代人=アイヌ説とコロボックル説/長谷部言人・清野謙次の研究/戦前における石器時代の描かれ方/縄文と弥生という語の初出/戦後における石器時代の記述と縄文時代の誕生
    第2章 ユートピアとしての時代と階層化した社会のある時代
    近年の教科書における記述/一九七〇年代から八〇年代前半における研究/豊かな時代観の台頭――タテ方向の議論/一般における七〇年代の縄文時代像/七〇年代の世相/一九八〇年代前半からバブル景気下の縄文時代像/バブル崩壊からロスジェネ期の縄文時代観と三内丸山遺跡/一九九〇年代における世相と縄文時代像
    第3章 縄文時代・文化をめぐる諸問題――時空間的範囲
    これまでにおける縄文時代の概要/縄文時代のはじまり/縄文時代のおわりと弥生時代のはじまり/縄文文化の空間的広がり/縄文人の形質的特性/北方における連絡状況/韓半島方面との連絡状況/南島方面における連絡状況/縄文文化の範囲/日本列島外からの影響を受けたと思われる資料
    第4章 縄文のキーワード――定住・人口密度・社会複雑化
    定住生活とはなにか/民族考古学の知見/多角的な生業形態/シンプル・モデルとしての山陰地方/定住の進展、人口(密度)の増加が社会を複雑にする/小規模集落・少人口下における精神文化/中国地方における墓と集団構造/歴史において社会の複雑化は必然か?
    第5章 縄文時代の死生観
    埋葬をおこなう動物、ヒト/多様かつ複雑な葬法/用語の問題/葬墓制研究の意義/縄文時代の死生観を考える/男と女からなる世界観/ネガティブなイメージの墓と人骨/墓といえば/さて、縄文人の「死生観」はいかに/死に対する基本的な考え方――円環的死生観/もう一つの考え方――系譜的死生観/人骨の一部を合葬する風習――部分骨合葬/死の利用とコントロール/近代日本社会成立期にみる二つの死生観/近年における「円環的死生観」の復権

  • 評価4.004.00
    投稿日:2017年03月05日

    昭和24年生まれの私が習った時代の縄文時代の記述と、戦後続々と発掘される縄文遺跡の数々。どんどん、新たな考え方、学説が続出している。
    そういう経緯を踏まえ、縄文時代とどう付き合っていったらいいのか、著者が、素人が一定縄文時代、縄文文化に接するときの情報整理をしてくれた本ということにいなる。
    内容だが、
    第1章 縄文時代はどのように語られてきたのか
    第2章 ユートピアとしての時代と階層化した社会の
        ある時代
    第3章 縄文時代・文化をめぐる諸問題――時空的範囲
    第4章 縄文のキーワード――定住・人口密度・社会複雑化
    第5章 縄文時代の死生観
    おわりに

    日本列島という大陸から乖離したところで、世界史上でも稀有な歴史を重ね積み重ねた所謂縄文時代。
    縄文人が残してくれた「モノ」からその精神文化を我々日本人が未来に向かってどう生かしながら歴史を積み重ねていくのか、今後の研究の成果に期待したいものである。

  • 評価4.004.00
    投稿日:2016年08月11日

    縄文時代という言葉が政治的な意味を持っていて,新たに作られたことは意外な事実だ.また,一律に縄文時代と一括りにできないことやかなり高度な社会生活や優れた文化が発達していた事実も知らなかった.第5章の生死観を読むと,縄文人も現代人と変わらない感覚を持っていたことが分かり,縄文人に親しみを感じた.

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