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独ソ戦を予言し、対米参戦の無謀を説き、和平工作に砕身した陸軍武官・小野寺信。同胞の無理解に曝されつつも、大戦末期、彼は史上最大級のヤルタ密約情報を入手する。ソ連の対日参戦近しーーしかしその緊急電は「不都合な真実」ゆえに軍中枢の手で握り潰された。連合国を震撼させた不世出の情報戦士、その戦果と無念を描く。
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「日本が世界地図から消える」かもしれなかった状況における終戦工作の裏側が描かれており、スパイ小説のようなスリリングで大変興味深い内容。
史料不足で確実にハッキリとわからない部分に関しては、多少著者の想像も入り込んではいるし、小野寺の活躍にフォーカスしているため、受け手の日本政府や帝国陸海軍の問題点等への検証が少々弱い部分があるのが難点ではある。
とはいえ、日本側の体制がしっかりしていれば、原爆投下や残留孤児、北方領土問題は避けられたのではないかと思えてならない。「たられば」でしかないが、インテリジェンスの重要性を再認識させられる。
「消えたヤルタ密約緊急電」
〜情報士官・小野寺信の孤独な戦い〜
岡部伸
ヤルタ密約というのは歴史の教科書にも記載のあるヤルタ会談でアジアに関する戦後処理を下記の内容を3人で非公開で合意したものである。(一部抜粋)
ドイツ降伏後3ヶ月以内に日本に参戦する
樺太南部及び隣接島嶼をソビエトに返還
千島列島をソビエトに譲渡
アメリカ:ルーズベルト
イギリス:チャーチル
ソビエト連邦:スターリン
当時、日本は和平交渉を不可侵条約を結んでいるソ連に仲介してもらうことで政府は考えていた。
参戦する予定のソ連に楽観的希望が強くなっている時に上記密約情報を入手し、日本に打電した情報士官小野寺信陸軍少将の電報が公文書等に残っていなく、闇に葬られた。
国家戦略に関する重大な情報を得ながらも不都合な真実は封殺され、活かされなかった。
著者は同様の日本官僚型組織は現在も多いと指摘する。
消えた電報を他国の公文書(イギリス、アメリカなど情報公開されたものには当時、日本の暗号解読された電報などの記録もある。)
を著者が読み解く。
インテリジェンスの必要性の再認識と諜報の神様と言われた小野寺信氏について、とても興味深く面白い本でした。
ちなみにロシア語で「ツシマ」という言葉があり意味は「格下の相手に不覚をとる」
戦後日本を振り返ると瀬島龍三はキーマンの一人であると考える。瀬島は戦前の超エリートで陸軍中枢にいた。大東亜戦争はエリートが判断を誤ったところに大きな敗因があった。終戦後はシベリアに抑留されソ連に洗脳を施された。帰国後、堀栄三に謝罪したのはまだ良心の炎が辛うじて消えていなかったのだろう。彼の転向・二枚舌・無責任・経済的成功が日本の姿とピッタリと重なる。
https://sessendo.blogspot.com/2020/08/blog-post_69.html
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