世に不倫は数多い。2020年のある調査によれば、恋人や結婚相手以外の人とセックスをしている性交経験者の割合は男性が4割強、女性が3割強。とりわけ「働く既婚女性」の不倫が増加中だ。ではなぜ有名人の不倫ばかりがバッシングされるのか。「愛のある」不倫も許されないのか。そもそも結婚制度とは、人間の本能とはーー。脳科学者と国際政治学者、異分野の知性が語り尽くす男と女、メディア、国家、結婚の真実。
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不倫に対してさまざまな角度から議論する良書
友達から読んで欲しいと渡されたのだが、パートナーがいる人もそうでない人も気づきのある本だと思う。
中野さんは科学者特有のリアリズムな視点で、一方三浦さんはより哲学的で理想主義的な感覚がした。
その2人の意見が交差しながらも、女性目線というところで同意している部分もあり見応えがあった。
特に不倫の「倫」について深掘りしていくところは個人的に興味深かった。
三浦さんのあとがきでもあったが、不倫はだめならば愛するということは無意味なのかという問いに対して、
倫理を侵してでも心を傾ける行為のみで価値があるという主張に深く共感した。
我々も生きている限り、常に心が動く人生を送りたいものだ。
超高学歴の二人の女性が不倫について語り合っているが、流石に引用している資料というか、話の糸口にしている本が素晴らしく感心した.結婚制度自体の欠陥を隅に置きながら、不倫の妥当性を論じている感じがした.このような女性だからか、伴侶に対する言動がある意味で温厚で、皮肉ぽい所もありながら正当に評価している点は素晴らしいと感じた.不倫を糾弾する空気に関して、宗教的な背景も含めて的確な議論をしていたと思う.キリスト教と儒教の違いも考慮に入れた議論は、納得できるものがあった.「結婚生活においては利他的であることが秘訣だ」との文言は、数多くの機知に富んだ語句のなかで最も良かった.
本来、当人とその家族の問題なのに、なぜ芸能人や著名人の不倫報道はここまで叩かれるのか?そんな疑問に、歴史や文化、宗教、価値観、結婚制度、脳科学や文学など、いろんな知見や角度から果敢に斬り込みながら、真相にせまる内容でとても興味深くあっという間に読了しました。特に開眼させられたのは、一夫多妻性に関する考察。この説を唱えるとたいがいの男性は喜ぶけど、実はそれは逆で、もし本当にそうなると、一部の男が何人もの女性を独占してしまい、ますます結婚出来ない男が増えて不利になる。一夫一妻は、男性を守る制度と語られていること。それと、女性にとっての結婚はグレートリセットで便利に使えるものだとういう話。後半の不倫の反対の倫とは何か?という話の結論も読み応えがありました。最後に2人が、倫や不倫をどう結論付けたのかは、ぜひ本書を手にとって自分の目で確かめて欲しいと思います。
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