二号は一見本妻風、模範警官がギャング……。ひと皮むくと、なにがでてくるかわからない複雑な現代社会を鋭く描く表題作など全11編。
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世にも奇妙な物語で映像化された作品の原作と聞いて購入。
不思議な世界に迷い込んだような体験だった。
『おみそれ社会』
現代社会を風刺した作品。この本が発行されたのが昭和六十年というのだから驚き。
おみそれ社会…いろんな人物が一筋縄では行かない、いうところの二重構造を大いに活用した作品。どんでん返し、ということではないが、それを表すレトリックがおもしろい。
裸の部屋…ドリフみたいにテンポよく進む。この本はやや中編で長さの割に話の進みが良くないところも多かった。
手紙…壮大な、世界史の伏線回収という視点がおもしろい。
ああ祖国よ…筒井康隆テイスト。ブラックの応酬で、終わりもブラック。
不思議な夢を見ているような、パラレルワールドに迷い込んだような、ちょっとズレたら日常が非日常になる怖さ面白さおかしさに満ちた11編。
楽しく読んだ。
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