幻の書の新発見か、それとも偽書かーー。高校の歴史研究部活動で城址を訪れたぼくは中年男に出会う。人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、男は旧家の好事家が蔵書目録に残した「謎の本」の存在を追い始めた。うさん臭さに警戒しつつも、ぼくは男の博識に惹かれていく。ラストの逆転劇が光る、良質のミステリのような注目作。
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乗代雄介の本領発揮といったところ。
「皆のあらばしり」は幻の一書か偽書か。郷土の風と土の温もりが感じられる文章にはその幻の書を巡る歴史がふんだんに盛り込まれる。
そして乗代雄介の小説にはよく登場する、博識な年長者と将来の大器が見える若者の会話劇。二人の人物の関係に焦点を絞ったからこその作品の結末に待つものを、ぜひ読んでみてほしい。
乗代さん、まあ、工夫に工夫を重ねていらっしゃって、そこが、微笑ましくて面白いところなのですが、メンドクサイっちゃあメンドクサイわけでもあって、ボクは面白がっているからいいのですが、メンドクサイ人にはメンドクサイでしょうね(笑)
メンドクサイとか言っているわりに、ブログとかに、いろいろ書きました。まあ、覗いてみてください(笑)。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202404080000/
栃木県皆川城址で出会った大阪弁の男、彼の探す「皆のあらばしり」という本を巡っての高校生歴史研究部の僕との仲間意識と協力。天狗党などの歴史の蘊蓄も勉強になったが、最後の僕のきらりとひかる置き土産、ミステリーのような味わい。
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