1,650円(税込)
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、夏のひと月をママのママ、西の魔女と呼ぶおばあちゃんと共に暮す。感受性が強く生きにくいと言われたまいは、その性質を抱えて生きるために魔女修行に取り組むーー初刊から23年を経て、書下ろし短篇おばあちゃんのモノローグ「かまどに小枝を」等表題作に繋がる三作も収録。
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初見でしたが、短編も含めたこちらの一冊を読んで正解だったなと思いました。
「魔女」とは言っても、ファンタジー要素が強いわけではなく、普通の人間が生きていくうえでの大切な考え方などを学ばせてもらいました。
主人公を通して、自然の情景や感情の色が伝わってきて、作品に浸りながら素敵な時間が過ごせました。
背表紙を見て、昔ヒットしていた本だと思い出し読み始めることに。内容は知らなかったが、主人公まいちゃんはうちの娘に重なる部分もあり、感情移入しつつあっという間に読了。
西の魔女の、温かく丁寧な暮らしは簡単に真似できるものではないけど、心底素敵だと思う。
そしてまいちゃんが始めた魔女の訓練は、多くの現代人にとっても必要なもののように思える。難しいけどね。
お気に入りの小説になった。
『西の魔女が死んだ』は随分前に文庫版を読んで、映画も見た。
本書には、未読の短編が収録されていると知って読みたくなった。
「ブラッキーの話」
「冬の午後」
「かまどに小枝を(書き下ろし)」
文庫版に収録されていた「渡りの一日」がないのが残念。
文庫版を読み返したい。
決めつけてしまうわないようにするのは、案外大人でも難しい。
西の魔女のように生きられたらと思う。田舎暮らしがしたいとかでなく。
感受性の塊な思春期少女と無神経なおじさんが相容れないのは仕方がない気がするが、まいがおばあちゃんにぶつけた言葉、おじさんにぶつけなくて良かった。
祖母と孫の話だと思っていたが、読み返してみると、母と娘の話でもあった。
梨木果歩さんの小説を読んでいると、植物も人も人でないものも全てが共生していると感じる。
考え方が違ったって、受け入れてくれるようなところが好き。
マグカップ、まいグッジョブ。
読んで良かった。
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