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「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。
注目作家・町田そのこの初長編作品!
52ヘルツのクジラとはー他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれるー。
町田そのこ(マチダソノコ)
1980年生まれ。「カメルーンの青い魚」で、第十五回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
久しぶりに引き込まれて一気に読めました。本屋大賞も納得です。^^
5人が参考になったと回答
感動。涙が出ました。私は難しい家庭に対応する仕事をしていて、こんな素敵なendはなかなかないのですが、あってほしい、自分もそのピースになりたいと思いました。ほんのレビューを書くことはほとんどないのですが、書かずにいられなかったです。
3人が参考になったと回答
どんな理由であるにせよ人のことを数字で呼ぶ事に違和感しかなく、呼び始めた所で一気に気持ちが冷めました。
凪良先生の本が良かったので本屋大賞に決まった時に買い、ゆっくり読める時間ができるまでわざわざ取っておいたのですが、「一冊に人の不幸をどれだけ詰め込めるかチャレンジ」みたいな話です。
買って損したと思った本ははじめてでした。
2人が参考になったと回答
おもしろすぎて1日で読んでしまった!
あけすけで拙い感想かもしれないけど、キナコや52の家庭をみると、自分はなんて恵まれた環境で育ったんだろうと思った。美晴もそんなこと言ってたな。
キナコの小学生の時の担任のように、相手の気持ちや要求をろくに聞かずに「こうした方がいい、この子のためだ」と思って(決めつけて)する親切心からの言動は、ものによってはエゴだったりするのだと思った。
子供にとって親はその人だけだから。かけがえのない「お母さん/お父さん」に子供は褒められたくて、愛されたくて頑張ってるんだよ。学校でどんなに人気者でも家でぞんざいな扱いを受けていたら歪んでしまうように、誰からの羨望もいらないから親からの愛が必要なんだよ。って感じた。親は最後の砦だからね。
私が号泣したところはアンさんの手紙でした。みんなそうじゃないかなって思うけどちがうかな…。いちばんお気に入りのところです。アンさんがキナコに思いを伝えなかった理由や、どう感じていたのかしらってことを勝手に色々想像できました。
アンさんだけのことじゃなくて、世の「自分のセクシャリティが病気だと思われるのがつらい」「理解されなくてつらい」と感じる人たちの気持ちも、まとめればこう書けるのだろうけど、この一言にはもっとたくさんの葛藤が詰まってる気がする。私って病気なのかな?とか、自分は少数派だから本当の自分だけど隠したほうが生きやすい…でもそれは自分の人生なのかなとか、カミングアウトしないでいるのもカミングアウトして人からの目が変わるのも怖いしつらいとか、なんで私は多数派じゃないんだろうって思ってる自分がいちばん自分のこと嫌いじゃんとか。いっぱいいっぱい考えながら日々を送ってる人もいると思う。
だから、相手の立場に立って、色々な可能性があると心に留めてものごとを考えることができたらいいなと思う。
美晴がいちばんキナコにずっと寄り添ってるのに、キナコは美晴に主税の愛人ってことも言ってなかった、んだよね?うまくいってるよってだけいって…でもそういうもんなのか。美晴がいてくれて良かったね、キナコ!!
やっと読めたーって感じだけど、どんな話かほとんど知らなかったのでどきどきしながら読みすすめられた。
タイトルの意味とかアンさんのこととかキナコの事情とか分かってくると苦しくもなるが、そこに希望とか愛とか救いがあったんだなぁ。
運命の番ではなくても美晴ちゃんはちゃんと声を聴いてくれたし彼女がいちばん光だと思う。
主人公の辛い過去の描写に涙が出てくる。
さらに出会った少年も
声を上げても、まわりに声が届かない52ヘルツのクジラ。その微かな声を聞いて、手を差し伸べてくれる仲間がいて、主人公、少年が支え合って、生きていくラストに感動。
とても素敵なお話でした。
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