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背任の疑いをかけられた大手銀行員・藤原道長は、妻と娘を置いて失踪した。人目を避けた所持金ゼロの逃亡は、ネットカフェから段ボールハウス、路上を巡り、道長は空腹と孤独を抱え、格差の底へと堕ちてゆく。一方、横領の真の首謀者たる銀行幹部たちは、事件の露見を怖れ、冷酷な刺客を放つーー。逆転の時は訪れるのか。東京の裏地図を舞台に巨額資金を巡る攻防戦の幕が開く!
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妻子持ちの銀行員が突然失踪した。しかも背任と横領の嫌疑がかかっている。真面目で誠実な人柄ゆえ、そんな犯罪に手を染めることは考えられないが、実際に融資するはずの金が全く関係ない中小企業に融資されていた。
実は銀行が加担する悪事を暴露するための爆弾が炸裂するまでの時間稼ぎとして自ら失踪したのであった。
路上暮らしの先輩達に助けられ、確信犯的な認知症の女性に助けられて今か今かと刻を待っていたが、ついに悪事を潰された人物の刺客に囚われ絶体絶命のピンチに陥る。危機を脱し、家族の元へ帰れるのか…。
島田雅彦の本だなという感じ。難しいこと考えてるなと思いきや俗なことだったり。
主人公の銀行員のキャラがけっこうおもしろい。銀行員だし哲学者や文豪のフレーズを引用するあたりが真面目で固そうな印象を与えるが、意外と娘と硬い絆で結ばれていたり、饒舌だったりとぼけたところもあったり。
路上暮らしの理由がわかった時からサスペンス的になっていくのもおもしろかった。
銀行員が正義のためにホームレスに落ちる。ホームレスの暮らしは面白かったが、ストーリーの結末はちょっと簡単すぎる。
島田雅彦というと、私が現役の高校生だったころから、国語便覧に載っている偉いセンセイである。
読まねばならぬ・・・はずなのだが、なぜか食指が動かず、今まできてしまった。
初島田である。
銀行員藤原道長が、支店長の悪を暴き、せめて差し違えることができれば、と、これまでの生活から「離脱」する。
娘の彰子、妻の香子(紫式部の本名ともいわれる)、そして彼の逃亡生活を助ける熟女源倫子、といった名前を見ていくと、何か現代の貴種流離譚なのかと思ってしまうが、そう読むと、波乱万丈なシーンさえ安心して読めることになるが、一方で特権意識に満ちた、かなり胸糞悪い話になってしまう。
これは却下。
意外とグルメ小説とも読めてしまうが、やはり東京という年を神話化していく小説なのかな、と思ってもみる。
東京西部の多摩川、多摩丘陵辺りは、私にも少しなじみのある土地だけに、ちょっと懐かしい気分さえした。
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