大阪のある被差別部落では、そこでしか食べられない料理がある。あぶらかす、さいぼし……。一般地区の人々が見向きもしない余り物を食べやすいように工夫した独自の食文化である。その“むら”で生まれ育った著者は、やがて世界各地にある被差別の民が作り上げた食を味わうための旅に出た。フライドチキン、フェジョアーダ、ハリネズミ料理ーー。単に「おいしい」だけではすまされない“魂の料理”がそこにあった。
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大阪に住んでいた頃に出会ったかすうどんが美味しくて好きだったので読んだ。以前に読んだ上原さんの別の著書も、等身大な感じが良かったという印象だったが、本書も。
備忘メモ。
・ポリティカリー・コレクトな差別(わかりやすい暴力や侮蔑語がなくなっただけで差別意識は変わってない、見えなくなっただけ)
・「本当は来てくれて嬉しかった。今まで誰も家に来たことなんてないし、ましてや一緒に牛肉を食べてくれた人なんていなかった」
・著者の父の営む肉店での重労働、従業員が社長に隠れて飲む酒、賄いの「おでんそば」。
第38回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「熊」で紹介された本です。オンライン開催。
チャンプ本。
2021.11.11
食べ物と人と文化は切り離すことはできないと思う。被差別の食卓とはなかなか衝撃的な題名だったが、各国の食べ物や人々のルーツを学べた。
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