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疫病の流行や自然災害の続発、そして蛮族の侵入といった危機的状況が続く中、騎兵団長出身のアウレリアヌスが帝位に就く。内政改革を断行するとともに、安全保障面でも果断な指導力を発揮し、パルミラとガリアの独立で三分されていた帝国領土の再復に成功。しかし、そのアウレリアヌスも些細なことから部下に謀殺され、ローマは再び混沌のなかに沈み込んでいく。のちに帝国を侵食するキリスト教も、静かに勢力を伸ばしつつあった。
第2部 ローマ帝国・三世紀後半(承前)(紀元二六〇年ー二七〇年(承前)/紀元二七〇年ー二八四年/ローマ帝国とキリスト教)
疫病の流行や自然災害の続発、そして蛮族の侵入といった危機的状況が続く中、騎兵団長出身の
アウレリアヌスが帝位に就きます。内政改革を断行するとともに、安全保障面でも果断な指導力を発揮し、パルミラとガリアの独立で三分されていた領土の再複に成功しました。しかし、彼もまた部下に謀殺され、ローマは再び混沌の中に沈み込んでいくのでした。
9人が参考になったと回答
レビューには称賛が多いようです。確かにあれだけの帝国の歴史、そのあり方を深く描いた希有の作品だと思います。他の方にもお薦めしたい作品。でも一方で、「現代の高速道路であるローマ街道」といった表現のくり返し、一個人の感覚が女性全般の感覚のように書かれたりするのが、残念に感じたりもします。 明らかに終わりに近づくローマ、そしてこの作品も残りわずか。一番残念なのは、近いうちにこのシリーズの新刊を楽しめなくなることです。
1人が参考になったと回答
歴史背景や、周りの人の感情や事情など、色々と深く考えられていて、読んでいてとても面白かったし、塩野先生の熱意が伝わってきました。
0人が参考になったと回答
ローマ史上最も幸福だったかもしれない五賢帝時代が終わり、世に言う混迷の3世紀の時代に入る。皇帝は、謀殺、病死、事故死(と見せかけた暗殺)など、短い周期で交代するし、元老院と軍の対立が深刻化、表面化し、統治もままならない。それを見透かした蛮族の侵入や、ペルシア帝国の勃興、反乱など、自滅の坂道をじわじわ下っていく。3巻分通して感じることは、自暴自棄、他責、保身、長期的視野の欠落などが、国民全体に疫病のように広がっていること。さまざまな意識が低下した結果、インフラ、特にローマが誇った上下水道の機能が低下し、衛生環境が悪化し、文字通り疫病が流行する。そうして労働者が減り、農作業に従事する人も減り、食糧事情が悪化していくという悪循環。この状況下、キリスト教がじわじわ勢力を拡大しているという現象も興味深い。この宗教が国際宗教となってその後2千年もつづく、源泉を見た思い。
ころころと変わる皇帝。アウレリアヌス帝の登場で城壁はできるし、ガリア帝国もパルミラも元のローマに戻りホッとしたと思ったら、暗殺。えーっと声を上げてしまった。何をやってるんだ、ローマ人!プロブスも地味ながら皇帝らしく仕事をしていたのに、またしても、えーっという死。
衰退というのはこういうことなのか、と実感する物語だった。そして、この機に広がるキリスト教。その説明も納得する。それにしても、ローマ軍の強さよ。指揮官さえいれば、まだローマ軍は強し。そして、優秀な指揮官をちゃんと作れていることにホッとする。
73年間で22人の皇帝が、しかもそのほとんどが謀殺により代替わりする三世紀の後編。
ローマ皇帝が敵国に捕らえられるという前代未聞の国難により、ローマ帝国は覇権を失い、ガリア帝国とパルミラ王国がローマから分離する。
いよいよ帝国も崩壊かと思われたが、生え抜きの軍人皇帝アウレリアヌスにより、なんとか失地回復に成功する。
だが、そんな皇帝でさえ謀殺により5年で失われてしまうのが、このときのローマだった。
5ヶ月の皇帝空位の後、75才のタキトゥスが8ヶ月で老衰、6年戦地を転々としたプロブスは謀殺、メソポタミアを回復したカルスは1年で事故死、ヌメリアヌス1年で謀殺、カリヌス2年で謀殺。
もはや何故これで政体として維持し続けていられるのか疑問だが、次の皇帝でようやく21年間の継続に成功する。
しかし、終わらない外敵の侵入により生活を脅かされた人々は、もはや国ではなく宗教に救いを求めるようになっていた。
外敵にはどうにか対抗できていたローマが、内なる敵にどう立ち向かうのか。
キリスト教との21年が始まる。
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