781円(税込)
敗戦後の混乱はますます激しくなり、戦勝した連邦政府の圧政と解放された奴隷の横暴に南部人が苦しむ最中、スカーレットは、妹スエレンの婚約者フランクを横取りして再婚した。夫とともに製材所の経営に乗り出し、意外な商才を発揮するが、秘密結社KKKが結成され、フランクやアシュリも否応なく渦中に引き込まれる。スカーレットの周辺には、にわかに血の匂いが立ちこめ始めたーー。
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怒涛だった………
最初から最後までずーっとハラハラしながら読んでいた気がする。
KKKってなんとなく存在だけは知っていて、「(白装束の姿の白黒写真とか見て)薄気味悪いな〜」っていう印象しかなかったんだけど、まさかここで物語に関わってくるとは。
無知すぎてKKKが元々は南部の人たちで結成された組織っていうことすら知らなかった。
4巻は、ただ楽しく読むだけじゃなくて深く考えさせられることが多かった。
南部でずっと行われてきた奴隷制の是非や、KKKが結成されざるを得なかった当時の情勢とか。
自分の中では、黒人も白人も関係なく平等だし、就く仕事も誰と結婚するかも、人種というのに制限されずに個人で選択されるべきだと思うけど、ずっと南部の古き良き暮らしの中で生きていたらその考え方は当たり前じゃなかっただろうな、と痛感した。
実際、物語の中で奴隷解放令で街に解き放たれた奴隷たちが好き勝手やっているのを読んだりすると「南部は南部で、そのままでよかったんじゃ?」って思ったりしちゃう。
うーん、やっぱり考え方ってその人の生きてきた環境にすごい左右されるんだな。
次巻で最終巻、スカーレットには必ず幸せになってほしい。フランクが死んじゃったのは悲しすぎるけど、幸せになって、お願い。
タラへの税金を支払うために妹スエレンの許嫁だったフランクと結婚したスカーレット。リアリストぶりを発揮し、材木商のとしてビジネスを成功させる。南部の名誉のにしがみついて生きる男たちとの対比が印象的。特にスカーレットが思いを寄せるアシュリはタラで畑仕事をさせても、アトランタでビジネスをやらせてもダメ。そんなアシュリでもスカーレットは本来こんなことをさせるべき人ではなく文化的に生きるべきと言って庇う。この点、工業力があるが文化のないヤンキーと、豊かな文化があり、元々は上流階級であった南部の価値観の対比になっている。
第4巻では、解放奴隷やヤンキーから南部の人々(特に女性)を守るためという大義名分を掲げて、クー・クラックス・クランの結成も描かれている。加えて、北部側は奴隷解放を旗印にしていたものの、その実、黒人との間には明確な差別意識をもっており、一方、南部では、黒人を(同格ではないが)家族の一員として扱っているような描写もある。などなど、非常にリーダブルでありながら、当時のアメリカ南部の状況・価値観が伺える点も風と共に去りぬの魅力。
第4巻ではメアリーの芯の強さも描写されており、スカーレットとは異なる南部の女性の強さ伺える。
読み進める手が止まらなかった!
全てを失っても歩みを止めず、良心の呵責を捨て去り何事にも後悔もしなかったあのスカーレットが、ついに自らの行動で取り返しのつかない事件を起こしてしまう。スカーレットのなりふり構わない猪突猛進ぶりを気持ちよく読んできたけど、ついにこの日が来てしまったか!!と思った。
そして4巻はスカーレットの周りの人間関係がより色濃くなっていく。
普段は憎まれ口を叩くのにスカーレットが本当に困っているときや危険な目に遭っているときには優しさだけを差し出すレットバトラー、素敵。
そろそろレットバトラーと結ばれるかな?と思っていたけど、フランクと結婚するなんて。
また、妊娠によるキャリアの断絶も描かれている。妊娠出産と女性のキャリアの両立の話ってまさに平成から令和にかけての話だと思っていたけど、こんな昔にもあったなんて。しかもこの時代は、おなかが大きくなると人前に出てはいけないというところでさらにタチが悪い。
おもしろかったー、あと一冊で読み終えてしまうのが惜しい。
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