594円(税込)
記紀によれば須佐之男は大国主命の父であったり、何代か前の先祖であったりする。混乱した神々の系図を著者は二柱の姫神を軸に解読していく。神社の由緒、考古学の成果、朝鮮の史料等を渉猟し、大胆な推理で記紀の隠蔽し続ける事実をあぶり出す。混沌とした神話が一つの大きな歴史となり、卑弥呼や天照大御神の正体さえも浮上する。スリリングで知的好奇心に満ちた傑作古代史論考。
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複数いる神様が一つに集約されていく様は読んでいて驚きつつ壮観でもありました。
櫛名田姫や丹生都姫を通じて、八岐大蛇、天岩戸、出雲の国譲りや天孫降臨などを想像もしない方向から解釈していたのも斬新で面白い。
ある種暴論とも取られかねないくらい本当に斬新な話ではありましたが、引き込まれました。
考古学的資料で裏付けられた話という訳ではあまりないけれど、神社や風土記に残る話から、これだけの物語を導き出した情熱にただただ感服。
素盞嗚尊は実は、天照大神は、卑弥呼は、猿田彦とは誰か。
今まで少しは読んで触れてきた有名どころの(この本における)正体にも度肝を抜かれると思います。
正直見たことなかった、こんな説。
丁寧にフィールドワークされているので、その点も好感がもてます。
惜しむらくは、解説にもありましたが、続編をもう読めないという点。
ご冥福をお祈りします。
日本神話に出る「櫛名田比売」と「丹生都比売」に焦点を当てて、筆者独自の目線からこの姫神の正体を探る。感性的で、やや無理のある繋げ方もあると思いますが、神社御由緒などのフィールドワークを丁寧にこなしておられる様子が伺えます。
記紀が当時の権力者によって編纂され、真実とは異なるということは分かりますが、事件やら背景から血筋までここまで何から何まで間違っているというのは無理があると思います。
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