792円(税込)
「NHK特集 シルクロード」取材班元団長が追い続ける、今なお眠る、秘められた謎の数々。シルクロードーーそれはなぜ、日本人にとって懐かしさを感じさせるのか。あの「NHK特集 シルクロード」取材班団長として、ブームの立役者の一人となった著者が、タクラマカン砂漠の謎や、楼蘭の美女と呼ばれる美しいミイラの秘密、さまよえる湖として有名なロプ・ノールの真実の姿、楼蘭の消えた財宝の行方、そして敦煌はなぜ捨てられたのかなど、今なお多くの謎が眠るシルクロード、西域三十六か国を案内する。
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シルクロードにあった国々ついての入門書。これを読んでから、専門書や、より詳しい本に進むのが良いだろう。西域の歴史や、中国の中原の歴史をもっと知りたくなる一冊。
<目次>
序章遥かなるシルクロード
第1章楼蘭の美女は、どこから来たのか
第2章さまよえる湖が、もうさまよわない理由
第3章タクラマカンは、謎の巨大王国なのか
第4章絹と玉の都、ホータン王国の幻の城
第5章建国の夢は滅びの始まりーソグド人の悲劇
第6章奪われた王女ー亀x王、烏孫王女を帰さずに妻
第7章玉を選んで4千キロー謎の民族・月氏の正体
第8章楼蘭・鄭善王国の消えた財宝ー天下一の大金持ち王
第9章仮面をつかた巨人のミイラの謎
第10章幻の王族画家が描いた西域のモナリザ
終章シルクリードはなぜ閉じられたのかー捨てられた敦煌
おわりに
p88唐代、長安の春、だい6台皇帝玄宗(713-756)の
西域ブーム。朱雀門、ペルシャ人、ソグド人、
胡姫たちが手招きする酒楼、高昌国(トルファン)産の
葡萄酒が味わえる酒ㇱが立ち並んでいた
p94国際商人としてのソグド人の成功の秘訣
1.シルクロード沿いにコロジー、植民集落を建設
2.トケツやウイグルなどの遊牧騎馬民族の中に入って
彼らを背後で操った
3.東西の文化、技術の交流を促した
p103安禄山(703-757)父はソグド人、燕の皇帝として
即位、唐のソグド人弾圧により、
p183明代、鄭和が開いた海のシルクロードにより、交易
ルートが変わった、モンゴル、イスラムの侵攻に
さらされることなく、
nhkシルクロード取材班団長の著、
36か国があったのか、なぜ現代の中国がウイグルを弾圧する
のか。集落がひとつの国であったのか
「シルクロード」は、1979~80年にNHKと中国中央電視台が、中国の西安を出発点に、中国領内シルクロードを共同取材し、1980年4月から全12回シリーズ「日中共同制作シルクロード 絲綢之路」として1年間放送された特集番組である。特に、外国メディアによる中国領土内のシルクロードの取材が認められたのは、この番組が初めてで、視聴率はほぼ20%を超えるなど、大きな関心と反響を呼ぶと同時に、この番組が火付け役となり、以降の所謂シルクロード・ブームが起こった。また、番組は、日本のみならず、38ヶ国で放映された。
因みに、12回のタイトルは以下である。①遙かなり長安、②黄河を越えて〜河西回廊1000キロ〜、③敦煌、④幻の黒水城、➄楼蘭王国を掘る、⑥流砂の道〜西域南道2000キロ〜、➆砂漠の民〜ウイグルのオアシス・ホータン〜、⑧熱砂のオアシス・トルファン、➈天山を貫く〜南彊鉄道〜、⑩天山南路・音楽の旅、⑪天馬のふるさと〜天山北路〜、⑫民族の十字路〜カシュガルからパミールへ〜。
本書は、その「シルクロード」取材班団長で、NHK退職後もシルクロードの研究を続ける中村清次(1939年~)氏が、シルクロード研究の最新の成果を、NHKカルチャーラジオ/歴史再発見テキスト『シルクロード10の謎』、『続・シルクロード10の謎』としてまとめたものに、加筆・改稿を加えたものである。
私は、番組放映当時は10台で、この番組を家族で毎月楽しみに見ていたし、今でも喜多郎のアルバム「シルクロード(絲綢之路)」を頻繁に聞くのだが、今般書店で目にし、懐かしさのあまり迷わず手に取った。
そして、半分懐かしく、また半分は、番組の取材・放映をきっかけとしたシルクロード研究の40年間の成果に驚きつつ、読み進めることができた。
日本文化の源流である「西域」の最新研究結果をコンパクトにまとめた良書である。
(2021年5月了)
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