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遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。この奇跡の稲をもたらし、香りで万象を知るという活神〈香君〉の庇護のもと、帝国は発展を続けてきたが、あるとき、オアレ稲に虫害が発生してしまう。
時を同じくして、ひとりの少女が帝都にやってきた。人並外れた嗅覚をもつ少女アイシャは、やがて、オアレ稲に秘められた謎と向き合っていくことになる。
『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』の著者による新たなる代表作の誕生です。
序章 青い花
第一章 出会い
一、リタラン
二、香りのない毒
三、凍草
四、香りの声
五、オアレ稲
六、青香草を抱く者
第二章 オリエ
一、香君宮
二、オリエ
三、肥料の秘密
四、月下の人影
五、オリエとアイシャ
六、隠し部屋
七、オリエとマシュウ
第三章 異郷から来た者
一、山荘の日々
二、雪オミの木
三、西の畑
四、露見
五、朝食
六、『旅記』
七、母たちの来し方
八、皇祖が来た道
九、喜びと悲嘆の稲
十、夕暮れの風
十一、香君の〈世界〉
第四章 オゴダの秘密
一、オオヨマ
二、〈祈願の鳩〉の占い師
三、略取
四、追跡
五、生け捕り
六、オゴダ藩王母
遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。この奇跡の稲をもたらし、香りで万象を知るという活神“香君”の庇護のもと、帝国は発展を続けてきたが、あるとき、オアレ稲に虫害が発生してしまう。時を同じくして、ひとりの少女が帝都にやってきた。人並外れた嗅覚をもつ少女アイシャは、やがて、オアレ稲に秘められた謎と向き合っていくことになる。
上橋菜穂子(ウエハシナホコ)
1962年東京生まれ。文学博士。川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』で作家デビュー。著書に『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズなど。野間児童文芸賞、本屋大賞、日本医療小説大賞など数多くの賞に輝き、2014年には国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2020年、マイケル・L・プリンツ賞オナー、日本文化人類学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
精霊の守り人シリーズのファンなので。楽しみに購入しました。カバーがかわいくて良いです。
1人が参考になったと回答
まずは、久しぶりに2日間で上下800ページ超えを通読するほど面白かった。最近は歳のせいか長時間続けて読書をすると目が痛くなるので、せいぜい2時間が限度だったが、これに関しては無制限一本勝負、お陰で読み終わった後、目が痛くなったが、それなりの価値はあった。ストーリーは他のレビューでも述べられているが、特に秀逸なところは、生態系における食物連鎖と生物多様性について、問題となる要点をさりげなくおとぎ世界のストーリーの主題に織り込んでいる事。しかもその論点が21世紀で大問題になるであろう人口増加に伴う食糧危機に関しての稲の遺伝子改変(風な品種改良)、並びにグローバルな種籾アグリカルチャー・コンマグリットを彷彿とさせる支配国家の食糧政策と強く結びつき、それのちょっとした間違いで生態系(エコシステム)崩壊をもたらす危険性をかなり正確にかつドラマティックに描いている点であった。こんな、書き方をするといかにも硬い物語と思われると困るが、実際にそこは、この著者独特の上橋ファンタジックワールドのオンパレード。香君と言う、ある意味超能力保持者を中心としたドラマチックな展開をすらっと読み込ませてくれる。
更に、最後まで読むと、オヤ?、話の節々で、初代・香君の異世界からの出現、その後の数々の冒険談、悲しき恋物語が思わせぶりにほんの少しずつ、でもかなり頻繁に出てきているけれど、これって、多分、次作への伏線??ウヌ、上橋女史、お主もやるのう。。デモ、大歓迎!待ってます。
(追加) 世の中、エコシステムとかエコに基づいたSDGsと言いながら、その本質は何を勘違いしているのかエコロジーとはほど遠い、エコ(ノミック)システムによるSDGになっている昨今、この小説はそれらと違い正しくエコロジーとは何かを表現している数少ない物語である。
1人が参考になったと回答
国の在り方まで考えさせる壮大さは、さすがの上橋ファンタジー。
0人が参考になったと回答
ある稲で国と自治領を支配する帝国全体を巻き込むような、食糧問題とそもそもの稲や帝国の由来の謎をめぐる話。タイトルの由来についてはぜひ読んでいただきたい。
さすがと言うべきか、本当にその世界に入り込ませる世界観の構築がうまいなと感じる。食を、農業を主軸に置くことで知らない世界の解像度がグンとあがっているように思えた。
いかにして人をその世界に連れていけるかがファンタジーを面白いと感じさせる指標だと思っているが、相変わらず上橋さんの手腕は素晴らしい。アジアな雰囲気を醸しつつ、現実世界から逸脱しすぎず、でも別世界の別の国の話なのだとわかるのだから。
端折った部分もそれほど嫌ではなく、後半に期待である。
市民農園を借りていた頃のあれこれを思い出しながら読んでいた。
畝を立てる事すら知らず、学生時代に行った花壇への種蒔き同様いきなり土に指で穴をあけて種を植えようとした程の初心者だった私。
たったの2年間とはいえ多くを学び沢山疑問を持ち考えさせられ、食べ物を作ってくれている方々を心底尊敬する様になったし、今も色々な場面で役立つ宝物の経験値の1つだ。
通常は知識、経験、思考等がサポートしてくれる中で、本作の様に香りも指標の1つとして味方してくれるとなれば、判断をする際に羨まし過ぎて、神と崇めたくなる気持ちにも強く共感できた。
下巻も楽しみだ。
残酷な政治主導のもと苦しむ人々。敵であっても死ぬことを見過ごせないアイシャ。上橋さんが書く美しい景色や命の描写が好きです。
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