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「今は昔」で始まる平安末成立の日本最大の説話集。天竺(インド)震旦(中国)本朝(日本)から成り、天竺部は釈迦伝、震旦部は仏教伝来霊験孝養譚など、本朝部は仏法部と世俗部に分かれ、日本各地を舞台に、上は神仏や帝、下は盗賊に至るまであらゆる階層に及ぶバラエティに富んだ説話の宝庫。特に著名な話を選りすぐり、現実的で躍動感あふれる古文も現代語訳とともに楽しめる、ふりがな付きビギナーズ版。
インド(天竺)・中国(震旦)部
日本(本朝)部
解説
『今昔物語集』──作品紹介
付録
『今昔物語集』探求情報
『今昔物語集』組織内容
官位相当表(略)
コラム 目次
おシャカさまの誕生
野性の美しさ──芥川龍之介の評価
力士と力女のこと──聖なる血のパワー
原文の読みかた──歴史的仮名遣いの発音
源平の合作だった軍神──八幡太郎義家
「御」はどう読むか?
本文の□□が意味するもの
羅城門──平安京の正門 など
インド、中国、日本では北海道から沖縄まで、広大な舞台に繰り広げられる、平安朝の生んだ日本最大の説話大百科。登場人物も僧・武士・庶民などさまざまな階層に及び、ヴァラエティに富む説話を収録。現代語訳と、古文の生き生きとしたリズムによって、豊饒な話の宝庫をヴィジュアルに楽しめる。
インド(天竺)・中国(震旦)部(志をたて、王妃マヤ夫人の腹に宿るシャカボサツ/悟りを開いて、ブツダとなったシッダールタ太子/死に臨んで、息子ラゴラに父の情愛を示すシャカ/この世の親子の情愛も通用しないあの世の現実 ほか)/日本(本朝)部(法力を競い合い、ライバルを祈り殺した弘法大師/美女の色じかけのおかげで、学者となった青年僧/洪水に流され、愛児を捨てて老いた母を助けた男/清少納言の夫、剛力一閃、強盗一味を斬り捨てる ほか)
今昔物語のダイジェスト版。原文、訳文、解説が併記されているので読みやすく、当時と現代の言語の違いを楽しむことも出来ます。訳文といっても堅苦しくなく、話し言葉に近いものですから、すらすらと読めてしまいます。週刊誌的なゴシップ(例☆清少納言の夫、強盗を返り討ちで斬殺!しかし殺人犯は別にいた!?)世相を現す生々しい話題(例★書記、惨死!不正発覚を恐れ公文書偽造を命じた上司、口封じに若手書記を射殺)仏教の根源に端を発する逸話(☆釈迦の家族物語)まで、読み物でありながら教育本でもあった今昔物語の真の姿を垣間見ることの出来る、気軽に読めて知識の血肉にもなる一冊です。
2人が参考になったと回答
今昔物語全集の全てが詰まっているわけではないが、大まかに今昔物語の位置づけをおさらいできる一冊です。
ぁぁ。また本が読みたくなってきました。
1人が参考になったと回答
現代の小説よりずっと面白いと思います。今昔物語を読みはじめるならこの本からおすすめします。
1人が参考になったと回答
現代語も載っていて全体的に読みやすかったです。
もう少しコラムに情報量があればなおよしというところでしょうか。
入門書としては良書だと感じました。
今は昔〜のフレーズから始まる、十二世紀初めに成立した巨大説話集。その話数は千を超える。
天竺(インド)部、震旦(中国)部、本朝(日本)部の三つの重層構造にて設計される。
登場人物は、上は神仏、天皇、貴族、僧侶、武士から下は浮浪者、盗賊まで勢揃い。
平安時代を隅から隅まで堪能できる良作である。
下世話かつ下品な話も中にはあるが、はんなりとした古語だと許せてしまうのが妙であり、笑える。
芥川龍之介や谷崎潤一郎も、今昔物語に取材して傑作を生み出していたということを知らなかったので学びになった。
以下、印象に残った話を箇条書き
◾️月のウサギの由来となる説話
自己犠牲の尊さを人間に伝えるために、ウサギの姿を月に刻み込んだという、なんとも切ない話。
◾️盗みに失敗して親を殺した男の話
肉親へのドライな行動や、悪者でありながらカラッとした明るさは、さながらグリム童話の主人公よう。
震旦部の話の源流を遡ると、中国インドからさらにエジプト王家の物語に辿り着くと知り腑に落ちた。
◾️ライバルを祈り殺した弘法大師の話
日本仏教界のドンらしからぬ行動がなんとも俗人っぽくて興味深い
◾️美女の色じかけで、学者となった青年僧の話
学問の素質はあるのに怠け者の若者に対して、菩薩が彼の性癖を利用して悟りを開く方向に導く。
教育には「対機説法」が効果覿面ということがよく分かる話。
教科書では扱いづらい話ではあるが、こういうクスッと笑える話があると、学生の古文への関心も高まる気がする。
◾️芥川の「鼻」の元となる話
現代ではタブーとなり得る外見を茶化した笑話。
本作を読んでから芥川の「鼻」を読むと、また面白い。
◾️平安の色男 平定文が恋焦がれしぬ話
定文がイケメン設定なのに、行動があまりに下品で笑える。現代よりはるかに男尊女卑の世の中であったにも関わらず、今昔物語の中では男性をやり込める強い女性が多く登場する。きっと当時の多くの女性読者を楽しませていたことだろう。
「今は昔、~となむ語り伝えへたるとや。」の説話集。
天竺(インド)、震旦(中国)、本朝(日本)から成る。
ウサギが焼身自殺して月になる話。
紫式部の父、藤原為時が素敵な漢詩を読んで国司になった話。
谷底に落ちても平茸とってくる強欲な受領の話。
平定文が美女に夢中になりすぎて・・・してしまう下品な話。
様々な面白おかしい話が、古文とともに楽しめる。
※1時間ごとに更新
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