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★「映画のような面白さ!」NYタイムズ、WSJ、ガーディアンなどが大絶賛!!
★「世界の見え方が根っこから変わる!」日本国内でも感動の声!!
◎養老孟司氏(解剖学者・東京大学名誉教授)「森は他者ではなく自分だ。自然を深く知ることの面白さ、大変さがしみじみとわかる本である」
◎隈 研吾氏(建築家・デザイナー)「日本人にこそ知ってほしい! 木々と共に暮らしてきた僕らが自然とつながり直すための、ユニークだけど説得力のある考え方」
◎斎藤幸平氏(『人新世の「資本論」』)「人新世が破壊した森の互酬・共助に学ぶ。持続可能な社会への必読書!」
森林は「インターネット」であり、菌類がつくる「巨大な脳」だった──。
30年以上にわたり樹木たちのコミュニケーションを可能にする「地中の菌根ネットワーク」を研究してきた森林生態学者が明かす! 木々をつなぐハブとなる「マザーツリー」の驚くべき機能とは? 気候変動が注目されるいま、自然のなかに秘められた「知性」に耳を傾けよう。誰かとの「つながり」を大切にしたくなる、樹木と菌類の感動ストーリー!!
【特別付録:美しすぎるカナダの森林をとらえた「カラー写真口絵」付き】
◎毎日新聞(2023/2/4)「深い森が広がっている。そこに秘められたネットワークを指し示すかのように、有機的に配された点とそれを繋ぐ線が、煌めく銀の箔押しでカバーを包む。とても美しい」(評者:鈴木成一/装幀家)
◎日経新聞(2023/2/18)「森の『常識』を変えた研究の道のりという縦糸と、ひとりの女性の試練に満ちた半生という横糸。これらが複雑に絡み合った、読み応えのある一冊」(評者:今井明子/サイエンスライター)
◎朝日新聞(2023/3/4)「競合と助け合い、そして回復。森と著者の人生が重なり合う」(評者:石原安野/千葉大学ハドロン宇宙国際研究センター教授)
◎京都新聞(2023/3/4)「好奇心に満ちた子供の無邪気さと、事象を捉える学者の精緻な観察。森の調和を鮮やかに写生する。科学と肉体、記憶と歴史。多様な要素が混ざり合う、豊かな読書体験だった」(評者:鎌田裕樹/かまたき文庫)
◎共同通信(2023/3/12下野新聞ほか)「著者は乳がんサバイバーであると同時に、2人の娘の母でもある。『死が生きることを可能にし、年老いたものが若い世代に力を与える』との言葉からは、自身もそうありたいとの祈るような気持ちが伝わってくる」(評者:川口敦子/サイエンスライター)
木は互いにつながり合って会話している、と聞いても、私はとくに驚かなかった。そんなようなことが書いてある本は前にも読んだ気がしたし、映画『アバター』に出てきた「魂の木」ってそんな感じじゃなかったっけ……と思ったら、その魂の木のコンセプトが、本書の著者スザンヌ・シマードの研究をもとにしたものであることを知って、むしろそのことにびっくりした。
スザンヌ・シマードは、人々の森を見る目を変えたと言われるカナダの森林生態学者であり、この分野では世界的に名高いブリティッシュコロンビア大学の教授として教鞭をとっている。木と木が菌根菌のネットワークでつながりあい、互いを認識し、栄養を送り合っていることを科学的に証明してみせた彼女の研究は、森林生態学に多大な貢献をし、その論文はほかの研究者たちによって数千回も引用されている。TEDトークの再生数は530万回を超える。(中略)
木が互いに会話していることをハリウッド映画から教わってすんなり信じた私とは違い、著者はそのことを、森が語る言葉に耳を傾けるなかで自ら発見した。実験のために森に何百本もの木を植え、長い時間をかけて観察し、失敗しても辛抱強く繰り返す──それは、私には想像もつかないような過酷な作業であったに違いない。
同時に本書には、一人の女性として生きていくうえで体験するさまざまな試練や苦悩を、森から学んだことと重ね合わせながら乗り越えていくさまが赤裸々に綴られ、思わず深く感情移入してしまう部分が随所にある。森林生態学の観点からだけでなく、回想録としても非常に読み応えのある本に仕上がっている。
スザンヌ・シマード Suzanne Simard
カナダの森林生態学者。ブリティッシュコロンビア大学 森林学部 教授。カナダ・ブリティッシュコロンビア州生まれ。森林の伐採に代々従事してきた家庭で育ち、幼いころから木々や自然に親しむ。大学卒業後、森林局の造林研究員として勤務、従来の森林管理の手法に疑問を持ち、研究の道へ。木々が地中の菌類ネットワークを介してつながり合い、互いを認識し、栄養を送り合っていることを科学的に証明してみせた彼女の先駆的研究は、世界中の森林生態学に多大な影響を与え、その論文は数千回以上も引用されている。研究成果を一般向けに語ったTEDトーク「森で交わされる木々の会話(How trees talk to each other)」も大きな話題を呼んだ。本書が初の著書となる。
三木直子(みき・なおこ)
東京生まれ。国際基督教大学卒業。広告代理店勤務を経て2005五年より出版翻訳家。訳書に『植物と叡智の守り人』『食卓を変えた植物学者』(以上、築地書館)、『CBDのすべて』(晶文社)ほか多数。埼玉とアメリカ・ワシントン州在住。
森のなかの幽霊/人力で木を伐る/日照り/木の上で/土を殺す/ハンノキの湿原/喧嘩/放射能/お互いさま/石に絵を描く/ミス・シラカバ/片道9時間/コア・サンプリング/誕生日/バトンを渡す/おわりにー森よ永遠なれ!
シマード,スザンヌ(Simard,Suzanne)
カナダの森林生態学者。ブリティッシュコロンビア大学森林学部教授。カナダ・ブリティッシュコロンビア州生まれ。森林の伐採に代々従事してきた家庭で育ち、幼いころから木々や自然に親しむ。大学卒業後、森林局の造林研究員として勤務、従来の森林管理の手法に疑問を持ち、研究の道へ。木々が地中の菌類ネットワークを介してつながり合い、互いを認識し、栄養を送り合っていることを科学的に証明してみせた彼女の先駆的研究は、世界中の森林生態学に多大な影響を与え、その論文は数千回以上も引用されている。研究成果を一般向けに語ったTEDトーク「森で交わされる木々の会話(How trees talk to each other)」も大きな話題を呼んだ。本書が初の著書となる
三木直子(ミキナオコ)
東京生まれ。国際基督教大学卒業。広告代理店勤務を経て2005年より出版翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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1. 森とは調和の取れた全体的のこと(p73)
2. だがいったいキノコはなぜ木の根に水を渡してしまうのだろう?(p97)
3. 林業界は、苗床園で苗木を育てて植樹する方法を編み出したものの、木と協力関係にある菌根菌もまた育てる必要があるということを完全に失念していたのである。(p102)
4. 菌根菌がリンと水分を、植物がつくる糖と交換できるようになっていると書いてあった。土壌にリンが少ない乾燥した気候の土地で植物を助けるためだ(p112)
5. 人間よりももっと物静かで、包括的で、精神性の高いものを、私たちは軽んじ、無視したのである(p126)
6. そう、それは単純明快な考え方だった。競合を排除せよ。自生植物を殺すことによって日光、水、養分が使われなくなれば、高く売れる針葉樹がそれを吸い上げてレッドウッドと同じくらい早く成長するはずだ。ゼロサムゲーム。勝者がすべてを手に入れるのだ。(p154)
7. 「ファストフード式林業」森の生態系は様々なのに、そのすべてに一様の大雑把なやり方を適用するのは、同じハンバーガーを、ニューヨークだろうがニューデリーだろうが、あらゆる文化圏に届けるようなものだ(p229)
8. この森の若い木々は、年長の木々のネットワークのなかで成長しているのだ(p391)
9. 「ウッド・ワイド・ウェブ」(p392)
10. そう、マザーツリーだ。マザーツリーが森を一つにつないでいるのだ。中心にあるマザーツリーを実生や若木が囲み、さまざまな色や重さを持つさまざまな種類の菌糸がそれらを幾重にもつなぎ、強靭で複雑なネットワークを形成している。(p398)
11. 植物が、神経系に似た生理機能を使って周囲の環境を認識するということは、すでに広く認められた事実だった(p401)
12. だが私は、自分のやり方を押しつけて答えを要求するのではなく、ただ耳を傾けることでもっとずっと多くのことを学んだのだ(p498)
13. 私はあらためて感じたのだ。人々が母親、父親、子ども、家族とつながり、木や動物や、その他自然界のあらゆる生き物と一つにつながることが、どれほど自然で重要なことであるかを(p509)
14. 人間が再び自然とつながることが必要だ(p515)
森に対する見方を変えてくれる本だ。著者のスザンヌ・シマードはカナダの森林学者で、森の木々はマザーツリーと呼ばれる古木を中心に根にからみついた菌糸のネットワークを通してつながっており、栄養や情報を送り合っていることを明らかにした。その研究を縦糸に、女性科学者ならではの苦闘や、妻として母としてそして乳がんサバイバーとしての人生を横糸に、美しく織り上げられたタペストリーのような書物だった。最後に、マザーツリーが衰え死んでゆくときに蓄えてきた栄養や情報を次の世代に渡すことを知った著者が、自分は何が出来るかを問う場面は感動的だ。森には人間と同じように知性があり、そこから多くのことを学ぶことが出来るという。この本は映画化されることが決まっているそうなので、今から観るのが楽しみだ。
森や土、菌類への見方が変わった。
と同時に、著者の女性として、学者として、母として、など、色んな場面ごとの葛藤や喜びなども丹念に描かれていて、森や生態に関すること以外の、読み物としても良かった。むしろ、物語的に科学の話が混じられているのは、ただ図鑑を眺めているよりずっとイメージが湧きやすく分かり良い。
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