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かわいいペットはブラックホール!?
科学や宇宙が好きな11歳の少女・ステラは、宇宙研究施設NASAからの帰り道、人間ではない何かにあとをつけられる。とことん真っ黒で、目の奥に小さな銀河が広がっているそれは、まるでブラックホールみたい。
このブラックホール、健気で愛嬌もあるうえに、嫌なものをなんでも飲み込んで片付けてくれるので、ステラは大助かり。ところが、あるものが飲み込まれてしまい、ステラはブラックホールの中へ取りに行くことに・・・・・・。
ブラックホールと心の穴がリンクする、最愛のパパを亡くした少女の立ち直りに寄り添う感動物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
ブラックホールを飼うなんて、一体どういうこと? と、好奇心で読み始めると、もうノンストップ! ゆかいで軽やかな読み心地なのに、最後はぐぐぐっと心の暗闇に潜り、対峙しなければならないものを照らし出します。2019年のイタリアの文学賞・ラガッツィ賞の児童部門最終候補にノミネートした感涙作です!
科学が好きな11歳の少女・ステラは、宇宙研究施設NASAからの帰り道、人間ではない何かにあとをつけられる。とことん真っ黒で、目の奥に小さな銀河が広がっていて、なんでも飲み込むその正体は、ブラックホール!?
クエヴァス,ミシェル(Cuevas,Michelle)
アメリカの児童文学作家。1982年マサチューセッツ州生まれ。ヴァージニア大学の創作科で文学修士号を取得。2014年に児童向け創作読み物『Beyond the Laughing Sky』で作家デビュー。『The care and feeding of a pet black hole』は、世界8カ国語に訳され、2019年のラガッツィ賞の児童部門ノミネート5作に選ばれた
杉田七重(スギタナナエ)
翻訳家。英米の児童文学やヤングアダルト小説を中心に幅広い分野の作品を訳す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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前半は、少し退屈だったが(それは、大人になってしまった自分の心のせい?)、テーマの重さに気が付かずに、読み進めてしまった。
いや、気がついていた。
ほんとは。
でも、すっーと心の中に入ってきた。大人だから、読めるのかな。同じ境遇だったら...どうなのかな...
子供に読んでほしくて図書館で借りた。
科学的な知識と、ファンタジーとをほどよくミックスしている。テーマであろう大事な人との別れは、冷静に読めなかったが、簡単に解決しようとはせず、うまく書いていると思った。
小学生向きの夏休みのおすすめの本で紹介されていたので読んだ。
まず、主人公ステラの聡明さに驚いた。
11歳でカール・セーガンやアインシュタインの理論を知っていて、ホットサンドとトマトのスープが作れる!すごい。弟との関係はリアル。
彼女がブラックホールに出会って、なんでも吸い込むラリーと過ごして、自分の心に空いた悲しみに気づいていく。
バスタブでブラックホールの中を旅して、目印のステラで特異点のドアを開けたシーンは、幻想的。
と、同時にその特異点のお家のドアは彼女の心の奥底に繋がってるんだろうな。ちょっとうるりときてしまう、素敵な話だった。
とても良い本なのだけど、表紙の挿絵が金髪のまるで白人の女の子みたいに描かれてるのが違うんじゃないかな、と思った。ステラ・ロドリゲスや親戚のセレステおばさんという名前。アメリカの白人というよりスペイン系やプエルトリコ系の名前に感じられた。
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