写真上 : ウォーターグリーン、リネン、クリア、アクア、アップルグリーン、ダークグレー、カルーナ、パイングリーン / 写真下 : カルーナ、パイングリーン、アップルグリーン、リネン、ウォーターグリーン
カラーに魅力があるカルティオ
アラビアやイッタラの食器を日々愛用していると、グラスにはアイノ・アアルトもしくはカルティオを選択することが多くなります。1932年から続くイッタラ最長寿のシリーズ、アイノ・アアルト、そして26年後の1958年にカイ・フランクがデザインしたカルティオ。デザインはこれ以上ない程にシンプル、世の中には似た形がいくらでもありますが、どれも似て非なる物です。そして、似ているというのもシンプルな形状だけの話で、色展開まで似せているグラスは見当たりません。シンプルなだけでなく、カルティオにはフィンランドらしい生活を彩る色に最大の魅力があり、そこに大きな価値があると思っています。カラーバリエーションもアイノ・アアルトより豊富で、過去の色にも興味が湧き、振り返れば僕もカルティオは色を見ていて、その色の話をよくしています。テーブルセットをしていて、そこに合う色を加えたいと思えば、KARTIOかKIVIの出番です。だから、カルティオは色が増えるにつれて使えるグラスへとレベルアップしていきます。とはいえ、各色1個だけでは使いにくいので好きな色は2個ぐらい持っていたい。世界中の多くの人々から愛用されるフィンランドデザインの名品、とにかく使い易くて気づけば手にしているイッタラのグラス。割れなければ捨てるなんてことは頭に浮かびません。安物を使い捨てるのではなく、良いものを長く使いたいなら、フィンランドのグラス群の中でカルティオが最有力候補です。
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